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2009年4月29日 (水)

昭和の日雑感

 みどりの日がいつの間にか「昭和の日」になった。改正した法律の趣旨は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」のだそうだ。最近でも右翼がもりあげに躍起になってるというが、チョット無理だろう。

 なぜならば、右翼のねらいとするところが、昔の明治節のように単純化した天皇礼賛の日にしようというのなら、これは失敗する。なぜならば「趣旨」には、回顧するのが昭和天皇ではなく「昭和の時代」とはっきり書いてあるからだ。

 ただ、「復興」が何からの復興か、戦争も敗戦も占領も全く書いていないので、非常に性格をあいまいにしている。そこが右翼の付け目なのかも知れない。戦争を挟んだ昭和の歴史を徹底検証し、過ちを繰り返さないよう将来への教訓にするという趣旨であれば大いに賛成する。右翼は何にスポットをあてようとしているのだろうか。

 ショウワ、ショウワ?。

♪昭和 昭和 昭和の子供よ 僕達は

 僕達が生まれるころできた歌だ。中の節は3番それぞれに違うが最後は、

♪行こうよ 行こう 足なみそろへて
  タラララ タララ タララララ

となる。まん中は、1番がキリリとした富士の山へ、2番がのぞみ大きく明るい日本晴れ、3番が鳥なら力の強い鷹へ、という久保田宵二の作詞である。満州事変直前、3番が鳩でなく鷹なのが意味深ではないか。世界恐慌のさなかで、日本晴れとはいえない時代だったはずなのだが。

 天皇の時代でよかった、という歌なら次が極めつけである。明るくないが節をつけて盛んにうたわされたものだ(小学生にはむつかしくてピンとこなかった)。

♪みたみわれ生けるしるしあり
   天地の栄ゆる時にあえらく思えば

 万葉集にある海犬養岡麿の詩だ。本ブログで連載している天智天皇の弟・天武天皇の時代である。この時代には、山部赤人など御用歌人が盛んに天皇神格視に協力した。日本の長い歴史の中で天皇賛歌がこれほど盛んになったのは、天武、昭和の2時代に尽きるだろう。

 「昭和の日」、ブログのテーマにして今日一日を有意義に過ごしたい。

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