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2009年4月27日 (月)

「議員=職業」の誤謬

 先週金曜日に「世襲禁止は差別で愚策」というエントリーをあげた。日曜日のニュースを扱うワイドショーもこの問題で花ざかりであった。全部を見たわけではないが、最初から「世襲」に批判的な編集になっており、わずかに現世襲議員等の間で「憲法が保障する職業選択の自由に反する」というような意見が紹介されていた。

 ちょっと待ってほしい。本ブログが上げた憲法第十三条[個人の尊重]や、第四十四条[国会議員及び選挙人の資格]には触れず、本ブログが指摘していない第二十二条[居住・移転・職業選択の自由、外国移住・国籍離脱の自由]を上げている人やマスコミは、日本語を知らないか、憲法をよく勉強していないのではないか。

 議員に、職務や職権や職責があり、失職もするがそれ自体が職業ではない。なっとくのできない人は『広辞苑』を見てほしい。

 しょく-ぎょう【職業】[史記孔子世家]日常従事する業務。生計を立てるための仕事。生業。なりわい。(以下略)

 議員は、職業安定所(ハローワーク)で紹介されてなるものではない。選挙を経て国民から推されてなるものだ。地方議員なら歳費だけで生計が立てられず本来の職業を捨てられない人もいる。議員を金儲けの手段、割の合う業=なりわいだと思うから、そんな取り違いが出てくるのではないか。

 昔は「井戸、塀」といって、議員になると志のために私財を使い果たし、井戸と塀しか残らないと言われたものだ。「職業選択の自由」なとを持ち出して、てんと恥じない程度の候補は、世襲でなくても制限したくなる。

 重ねていう。民主党は、日本国憲法の趣旨を尊重し、自民党の画策する改憲指向に反対のマニフェストが作れるような党内体制を採れないようでは、自民との体質の違いがいつまでたっても鮮明にならず、自民党に政策をパクられて終わりになるだろう。「世襲制限」は次元の低い姑息の手段だ。

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芸能人が息子、娘を芸能人にすることが多い。 全然面白くないのになぜか使われている人がいるのも 親の政治(というか営業)力のおかげなのだろう。 残念ながら芸能界は完全なる人気商売ではない... [続きを読む]

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