« 『丼』 | トップページ | その名を九郎判官 »

2009年3月21日 (土)

政治の閉塞感

 日本の政治は完全に行き詰まった。日々ブログの政治テーマを探すが、なにもかも中途半端で方向感が定まらず、取りあげる意欲も湧いてこない。こんなことって過去にあっただろうか。また、その理由は何によるものだろうか。

 今日21日の毎日新聞コラムに、岩見隆夫が「無力で、矮小な政治」という題をつけた。実は本稿でも似たような題を考えていたが、短い方が好みなので上記に落ち着いた。岩見は、最後を「異常が極まった。来週、どんな区切りがつくのだろうか」で締めくくっている。

 来週というのは、24日火曜日のことで、小沢民主党代表の大久保秘書拘置期限が切れ、起訴されるか再逮捕されるか、あるいは不起訴になるかによって、小沢代表がどういう決断をするかを注目しようということだ。

 キャリアを積んだジャーナリストすらわからないことに、素人が予断できるはずがない。しかしここに来て検察リークと思われる情報が湯水のように流され続けている。しかも、小沢代表に事情聴取すだけの証拠が揃わないとか、西松建設が受注を妨害されるのを防ぐためといった、検察側にとって不利な内容ばかりである。

 これはどう見ても不可解極まることで、仮にここで検察が矛を収めるようなことがあれば政策捜査を証明するようなことになり、前代未聞の汚点を残してしまう。検察は中味に問題があるにしても、建前はあくまでも正義の味方でなくてはならないのだ。

 逮捕しておきながら、証拠のないまま捜査終結という結末はあり得ない、という観点から、秘書逮捕のあと当塾は、直ちに代表を辞任するよう主張した。理由は3つある。まず、たとえ法に触れることがないにしろ田中派以来の金権体質を温存していたこと、それがもろもろの政策にも反映し、最近聞かされていた独自の外交政策なども打ち上げ花火以上のものではなく、変わり映えしないという不信感を招いたことである。

 そして、検察のねらいどおりに捜査が進めば、民主有利の状況が再逆転し自民に機会を与えかねないからである。したがって秘書逮捕を奇禍とし、間髪を入れずに自民党がなしえない新党首を選ぶことであった。それで、国民に清新かつ国政の閉塞感を打破する希望を持たせられれば、解散追い込みに一挙に拍車がかかったと見たからである。

 最近、自民の中枢から民主党の政策について「現実離れしている」とか「とても政権を担える党でない」などの中傷が盛んにおこなわれている。現実に妥協し、従来方針の継続だけをするなら官僚に任せておけばいいのである。政治家は不要だ。

 このまま、小沢代表が辞任せず(辞任すると検察の捜査がしやすくなるという一面もある)、検察も口をとざし、自民も任期いっぱいの方針を固め、マスコミも日和ってしまうというのが最悪のケースである。任期いっぱいは、自民に不利になるとだけ言われてきたが民主にとっても不利なのである。

 今日は国際問題に触れなかったが、この間も世界のチェンジはめまぐるしく進み、日本はどこからも注目されない、カネだけをせびられ続けるひきこもり国家になってしまうだろう。

|

« 『丼』 | トップページ | その名を九郎判官 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

民主党は本当になさけない。これじゃ自民に対抗できるようになりません。
21世紀の政治は保守vsリベラルになるでしょうが、民主党は有力なリベラル政党になりうるんでしょうか。
まだ、社会党出身者がいるせいか、まだ古い社会主義を引きずっているのが問題です。社会主義者はその思想的理由(政治問題の原因を常に自己の社会内部に見出そうとするため)から、内政方針しか示せず、現実的な外政方針を持つことができません。これは致命的な欠陥です。
まともな外政方針さえ持てば、民主党に票を入れてもいいんですけどね。

保守というのは現状維持をさす言葉です。保守派は現在の世界秩序を維持を試みます。一方、元来リベラルは積極的に個人の自由を広げていこうとする立場です。実際には逆になっていて、変ですね。

投稿: ツーラ | 2009年3月22日 (日) 01時27分

<古い社会主義、ことにマルクス、エンゲルス時代の共産主義は立派な理論です。悪いのはそれを悪用した独裁政治権力で自由への弾圧、閉鎖主義、それに日本にもいたはねあがり分子でしょう。
 「保守」は今の自称「革新」勢力にこそふさわしいし、「リベラル」は左翼観念主義と右翼原理主義からのリベラル、そう解したいですね。

投稿: ましま | 2009年3月22日 (日) 09時33分

>検察のねらいどおりに捜査が進めば、民主有利の状況が再逆転し自民に機会を与えかねないからである。したがって秘書逮捕を奇禍とし、間髪を入れずに自民党がなしえない新党首を選ぶことであった。それで、国民に清新かつ国政の閉塞感を打破する希望を持たせられれば、解散追い込みに一挙に拍車がかかったと見たからである。

私もそう思います。ピンチはチャンスであったはず。

たとえ今回の秘書逮捕が小沢さん本人が関知しなかったことであるにせよ、小沢さんの過去のしがらみが引き起こしたことであり、政治家である限り一生ついて回る。
それは小沢さん自身が自民党時代に作ってしまったカルマだから、受け止め、その責任をとらなければならない。(相変わらず、マニアックな意見ですみません・・)

私は民主党に頑張ってもらいたいと心から願う一国民です。
小沢さんは、バラバラになりかけた民主党をよく一つにまとめてくれたと思います。その功績は大きく感謝しています。
でもここは、もし民主党全体のことを思えば、代表から降りて、ピンチをチャンスに変えるのが、政治的な決断じゃないかと思います。

投稿: 金木犀 | 2009年3月24日 (火) 13時47分

24日午後3時、まだ小沢代表の去就についてのニュースはありません。その変わりWBCの野球が優勝を決めました。
韓国とのシーソーゲーム、9回に追いつかれて延長戦日本攻撃、2死のあとイチローが長打。ピンチのあとを見事にチャンスにしました。
最後は胸のすくゲーム運びでした。
政治に期待するのは無理でしょうか。(-_-X)

投稿: ましま | 2009年3月24日 (火) 15時12分

イチローの「ここ!」というときの鮮やかな一発逆転。本当に素晴らしかったですね。

民主党の一郎も、最も効果的な一発逆転の転身のタイミングを計っているのではないかとも思いますが・・・・どうでしょうか。

投稿: 金木犀 | 2009年3月24日 (火) 20時50分

今、ニュース速報で小沢さん続投の模様ですね。

う~~む。 bearing

投稿: 金木犀 | 2009年3月24日 (火) 21時08分

金木犀さま

早速、新記事をトラバさせていただきました。
東北人はショドウ(ドジョウではありません)が遅いと言うことにしておきましょう。

投稿: ましま | 2009年3月25日 (水) 11時50分

小沢続投を受けて、自民党には、選挙をするなら今だって、言ってる人もいますね。それならそれで、動き出すから、今よりはましでしょうか。
もしかしたら、ショドウが遅いのは、ドジョウを捕るために仕掛けている罠?

投稿: 金木犀 | 2009年3月26日 (木) 16時34分

来週また新たな動きがでますね。きっと。

投稿: ましま | 2009年3月26日 (木) 18時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/28725236

この記事へのトラックバック一覧です: 政治の閉塞感:

» ローマ法王『コンドームが問題を広げた』と発言 [逝きし世の面影]
『WHOなど世界が批判』 世界のエイズウイルス(HIV)感染者の67%がアフリカ大陸に集中し、特にサハラ以南のアフリカは、世界で最もエイズに苦しんでいる地域で、07年の世界全体の新たな感染者の35%、エイズに起因する死者数の38%が、アフリカ南部に集中している。 アフリカ各国に対しては現在、国連やNGOが『有効なエイズ対策』としてコンドームの無料配布を続けている。 3月17日、エイズ禍に苦しんでいるサハラ以南のアフリカ最初の訪問国カメルーンに向かう機中で『コンドーム配布はエイズ(AIDS)対策の... [続きを読む]

受信: 2009年3月23日 (月) 08時47分

« 『丼』 | トップページ | その名を九郎判官 »