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2009年2月18日 (水)

友とするに悪き者

 今日は、兼好法師『徒然草』第117段、「友とするにわろき者」である。これを取り上げた理由は、失脚した中川昭一大臣が麻生総理にとっての「盟友」という2文字である。今朝見た新聞1紙にすくなくとも5回はでてきた。そこでまず原文を見ていただこう(『徒然草全訳』清水書院より)。

 友とするにわろき者七つあり。一つには高くやんごとなき人、二つには若き人、三つには病なく身強き人、四つには酒を好む人、五つには武く勇める兵(つわもの)、六つには虚言(そらごと)する人、七つには欲深き人。よき友三つあり。一つには物くるる友、二つはくすし、三つには知恵ある友。

 さて、これで見て中川昭一は麻生太郎にとって「よき友」だったのかどうか。『徒然草』の中では読みやすい段だが、チョット注釈を加えてみよう。

 一つ=二世代議士、東大(法)卒、諸大臣歴任。二つ=中川55歳、麻生68歳。三つ=性懲りなく大酒が飲める。四つ=好むどころではない。五つ=極め付きのタカ派。六つ=「口を付けた程度。ゴックンしてない」。七つ=「予算通過までやらせて」。

 と、見てくると全然「友とするにわろき者」の条件に合っているではないか。これだけ揃えば、「よき友」の物くれる友、薬剤師、知恵ある友などは無視してよい。最後の政権の足を引っぱった「わろき者」を「盟友」にしてしまったのが、麻生氏の運の尽きであった。

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コメント

angry
友を偉ばゞ~♪

ああ、われ伊藤の智略なく
桂太郎の勇なくも
天下に与せし大隈の
野人の姿尊とけれ
「早稲田野人の歌」というのだそうであります。

投稿: tani | 2009年2月19日 (木) 05時00分

ばん-カラ【蛮-】風采・言動の粗野なこと。ハイカラをもじって対応させた語。「-な校風」

               『広辞苑』

――「薬にしたくてもない」ことばになりました。 

投稿: ましま | 2009年2月19日 (木) 09時39分

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