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2009年2月17日 (火)

政局春一番

 このところ、政治、ことに政局に関するテーマからは遠ざかっている。なぜならば、朝書いた記事が夕方には陳腐なものになり、今日書いた予測が明日には狂うようなことが多いからだ。専門家でもそういったことはありがちだと思うが、ましてや素人が簡単に立ち入る場所ではない。

 しかし、今度こそは本物だろう。中川昭一財務・金融担当大臣が泥酔疑惑会見の責任をとって、新年度予算衆院通過を目途に閣僚辞任するということを、今日(17日)昼頃発表したからだ。現在、予定されていた予算委員会は、「辞める大臣の答弁は聞けない」として、野党が即刻辞任を求めストップしたままだ。

 これに公明党までが同調し、与党も分解寸前といった有様だ。仮に衆院の話し合いがついたとしても、麻生総理は後任を誰にするのだろう。参院の審議も残っている。上程した予算案作成にタッチしていないニューフェースを中川大臣の代わりに持ってくるわけにいかない。

 党内に財務、金融の2閣僚分をこなせるピンチヒッター候補がいればいいが、さもなければ総理が兼任するか、他の閣僚が兼任するかだ。そうなれば3官僚分兼任だ。これでは、もうまともな行政府の体をなしているとはいえない。もはや「話し合い解散」しかないだろう。

 さて、この場合の自民党の対処の仕方である。麻生総理の解散権行使で、そのまま選挙に入れば歴史的惨敗が目に見えている。どうしても選挙前に「勝てる新総裁」を擁立しなければならない。その可能性が唯一あるのが小泉純一郎の復活、「夢よもう一度」である。

 橋下大阪府知事だとか東国原宮崎県知事などの地方区では全国に通用しないし、自民党内でも外様を将軍に据えるようなことはできないだろう。キーポイントは、定額給付金のそもそもの勧進元・公明党である。「3分の2を使って通すような法案でない」とまで小泉に明言され、だまってついていけるのか。

 いままでの公明党は、気の進まない3分の2でもいやいやつきあってきた。政権に食らいついていることが至上命令だったのだ。「ああーそれなのに」という心境だろう。しかし小泉旋風が確かなものならともかく、福田を見捨てて麻生小旋風を期待したのが太田現執行部だ。これほど見事に見通しを誤ったのに、支持団体にとって次の失敗を許せるはずはない。

 内閣支持率が1桁台もあるというように、余りにも民主優勢と差がつきすぎたので、大規模な政界再編は遠のいたのではないか。新聞雑誌にはあまり取り上げられないが、一番気になるのが透明性の欠ける公明党の動きである。

追記 やはり世論の厳しさを受け、夕方になって事態は変わった。中川氏は麻生総理の意向もあって即刻辞表を提出し、後任は与謝野経済財政担当大臣という報道があった。

 現職大臣の兼任だ。担当大臣は竹中氏もごたごたと兼任していたからできなくはないのだろうが、変則的であることには違いない。麻生総理の初志はまた1日にして方向転換のやむなきにいたった。 

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» まだ酔いが醒めないらしい〜中川財務相辞任〜 [虎哲徒然日記]
中川昭一財務相が辞任を表明した。 あれだけ会見での姿が流されたのでは、とてもじゃないが居座ってはいられないだろう。だが、予算が衆議院を通過したら、などと言っており、まだ酔いが醒めていないらしい。辞める予定をしている大臣と予算審議などできるはずがない。まし....... [続きを読む]

受信: 2009年2月19日 (木) 10時44分

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