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2008年12月 8日 (月)

南北分断国家の悲哀

 67年前の今日、朝の臨時ニュースを聞いて日・米英開戦を知った。小学生である私は父親に聞いた。「勝てるの?」。負けるとは言わなかったが、勝つのも難しいといったような返事だったのだろう。よく覚えていない。

 とにかく、私にとって世界が一変するようなショッキングな話だった。表に出て家の前の塀によじのぼり世間を見渡した(まるで猫だね(^。^))。しかし、人影もなくいつもと変わらない平凡な朝だった。「朝鮮・韓国」をシリーズで書いているが、どうもこのところ筆が進まない。

 そういう時は過去のことを忘れて現在に飛んだり、全く違うテーマを考えることも手だ。たまたま、クラスター爆弾禁止条約に日本が積極的な態度で調印式に臨んだ影で、調印にはほど遠い韓国の現実についてのレポートした記事を読んだ。

 それによると、南北朝鮮を分ける軍事境界線周辺の地雷は、韓国側だけで推定百数十万個あるという。そして、北朝鮮の陸上戦力は約100万人。その兵力の3分の2を境界線付近に展開し、長距離砲やロケット砲なども常時配備しているとみられている。

 特殊部隊員も10万人。ただそこにいるだけではない。日頃厳しい訓練を重ねているのだ。「ソウルを火の海に」という北朝鮮の表現にはそれなりの現実味がある。このような場所で、短時間に広域を制圧でき、北朝鮮兵の南進を食い止めるのには、クラスター爆弾が有効とされてきた。

 その説明は十分納得ができる。また境界線近くなら人家もないし一般への影響は少ないだろう。オスロの著名式には韓国外交官の姿があった。世界の趨勢をとらえるため、賛成・調印はできないがオブザーバーとしての参加だという。

 国連総長を出している国だ。率先調印したい気持ちだろうが現実が許さない。このブログでも、日本政府の当初の日米共同作戦上とか、上陸部隊を殲滅させるためという理屈にもならない反対意見を攻撃し、福田首相の賛成決断を手放しで評価してきた。

 しかし韓国の苦渋と心情を、私を含めどれだけの日本人が理解しているだろうか。今、シリーズにしている「朝鮮・韓国」の明治時代は、現在以上に隣国人をわが身に置きかえ理解しようとしていたように思える。クラスター爆弾も、日本の仲介で南北の軍縮に寄与できたらどんなにいいだろうか。

 9条に命を吹き込み、日米同盟の組み立て方を変えれば決して絵空事ではない。拉致被害者家族会の代表が「6カ国協議を脱退しても経済制裁を」などと、まるで大戦前の国際連盟脱退のような孤立主義を公言する。そこまで事態を追い込んだのは、日本政府の怠慢以外にない。

 読売・毎日の世論調査では、内閣支持率がそろって21%と発表された。そして大多数の国民が早期の解散総選挙を望んでいる。選挙になれば、日ごろの言動からして小沢民主党代表の方が、私の理想論に一歩近いような気がする。

 その方向に向けて日本が動いていくように、無神論者ではあるが、開戦記念日にあたり神や仏に祈りをささげたい。

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