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2008年11月 9日 (日)

反戦・護憲論の行く手6

日米枢軸の終焉
 日本では、安倍・福田・麻生と元宰相の2世、3世の首相が3代続きました。アメリカでも、ブッシュ・ジュニアが8年間大統領の職にあり、まもなくチェンジを叫ぶオバマ氏に取って代わります。世襲というと北朝鮮を思い出しますが、これとは違った意味で日米に於ける民主主義の劣化を痛感します。

 別に先祖が誰であろうと、政治家になってはいけない、宰相になってはいけないというわけはありませんが、とりまきの影響を受けやすい、空気が読めない、芯が細く挫折するともろい、など、失政の原因に共通点があるように感ずるのです。

 ブッシュの政策の裏には、軍事を優先するネオコンの存在があり、新自由主義という経済支配の世界戦略がありました。こういった気運を生んだのは、私の独断ですが冷戦時代の発想が底流があるからではないでしょうか。

 つまり「悪の帝国ソ連」のかわりに「凶悪なテロリスト」を持ってきて、共産主義、社会主義の対極に市場原理万能の「新自由主義」を置き、それでアメリカ国民の心情をつかまえることに成功したということです。しかしその反面、「愛国者法」などで国民の自由・人権が制限され、金融商品や原油価格対策に手をつけないことで、自国民だけでなく世界の経済を破綻させました。

 日本でも、中国、北朝鮮、ロシアが共産国だと信じ、あるいは信じていなくても異質なものとしてとらえる気運があります。しかし、これはアメリカ政府の考えの中からも消えつつあります。麻生首相が以前から唱える「価値観外交」というのも、上記3国を排除するものだ、と批判的に見る人はすくなくありません。

 ただ、小泉・安倍首相時代から郵政民営化、規制緩和が加速し、教育基本法、有事立法などで国民の権利や自由を制限する方向に向いたのは、憲法軽視のあらわれでありやはり民主主義政治の劣化といえるでしょう。アメリカのブッシュ政治に連動した動きです。

 こんどオバマに変わると、外交政策はどうなるのでしょうか。変わるという人もいれば、結局大きく変えられない、日本にとってはむしろ厳しい姿勢をとるなどという人もいます。私もすぐには変えられないと思いますが、ブッシュとは明らかに違います。

 それは、ブッシュが「テロリスト・テロ支援国家とは交渉しない」としていることに対し、オバマは「話し合いをする」という方向を向いているからです。たとえば、イラクからは早期に撤兵して、アフガンに増派するといっていますが、これは、パキスタン、アフガン政権と話し合えば、すくなくとも、実戦部隊の増強については、考え直すと思うからです。選挙戦中は「弱腰」という批判を避けるためだったのではないでしょうか。

 いずれにしても、ブッシュ以降も日米枢軸が続き、何でもアメリカの言うとおりにしていればいいのだという「楽な」外交の時代はもう終わりです。仮にそれに変わる新方針が立てられないことにれば、日本は経済の面でも途上国以下で甘んじなければならないでしょう。

 日米同盟を洗いなおし、日本の新たな針路を打ち出してそれを実現できる政治家が出現すれば、世襲であろうと自民党であろうとまっさきにその人を応援します。

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