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2008年10月11日 (土)

恐慌と清き一票

 昭和恐慌、金解禁当時銀行業務(三十四銀行)にたずさわった一瀬粂吉氏のメモ『銀行業務改善隻語』より。

 十八、他行を凌駕せんとし、若しくはこれと平行せんがために、急激なる拡張をなすときは、その間、所謂無理を生じ、之が根源となりて遂に困厄に陥ることあり、実例少しとせず。故に急がず、焦らず、休まず、進むを以て、最後の勝利者となす。

 四二、普通選挙において、清き議員は清き一票を叫べり。吾人は清き預金と、清き貸金と、而して清き経営者を絶叫してやまず。(以上第1章)

 七二、米国の繁栄は、何人にても、何時にても、何等の情実に囚われず、直ちに解雇し得ることによりて競争心を鼓舞し、以て能率を増進するにありと云えり。

 七三、米国は能率の増進を主眼として、最小の時間を以て、最大の効果を挙ぐべしと高唱しおれり。人の能率機能を発揮する処に合理化現わる。

 七四、合理化とは、度合いを計りて宜しきに処するの謂いにして、内的あり、外的あり、立体的あり、平面的あり。

 七五、なお詳言せば、政治の合理化、消費の合理化、経営の合理化、生産の合理化、分配の合理化を要求するに至れり、要するに結局は「人の問題」たり。(以上第4章)

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