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2008年10月21日 (火)

妖怪・小沢原理主義

 またぞろ小沢原理主義が頭をもたげている。前に述べたことがあるが民主党代表小沢氏の国連決議万能の「原理主義」は菅代表代行が表現したもので、外部がそう言っているわけではない。憲法解釈で、国連決議があれば武力行使ができるという小沢氏の主張がそれである。

 このところ解散総選挙風を吹かせているのは、総理大臣ではなくて功をあせる民主党の方である。政権担当能力を誇示するため、党内にあるさまざまな異論は封じ込め、小沢一極集中に専念しているように見える。しばらくは、右と言えば右、左と言えば左の状態が続くのであろう。

 そんな時、同党の直嶋行正政調会長は20日の衆院委員会で、「民主党が政権を取ればそういう方針(小沢原理主義)で作業に着手する」と、法整備する考えを示した。小沢代表は昨年来アフガンのISAF(国際治安支援部隊)参加に積極姿勢をとっており、現在の自民党政策以上に危険な発想だ。

 憲法をどう読んでも、国連決議があればいいとか武力行使をしてもいいなどと解釈できるところはない。むしろ憲法の精神はそういったことを強く戒める表現になっている。湾岸戦争の頃、そういった発想を持った一学説があったからといって依怙地なまでにそれにこだわられては、国民はたまったものではない。

 まして、現今のアフガン情勢は、過去の国連決議のはるか先を走っている。米英の現地指揮官はタリバンには勝てないといっている。またアフガン政府はタリバン勢力との妥協を考えており、すでに治安維持を妨げるならず者という地位ではなくなっている。

 また、アルカイダ追討を計る米軍はパキスタンに越境攻撃をかけ、民間の犠牲者激増を招いている。それでも、これらが国際紛争を解決する手段としての武力行使ではない、と誰が言えるであろうか。イラク、アフガンでの経緯・結末は、アメリカをはじめ世界をあげて反省の時期にきている。

 そういったとき、政局というといつも小沢原理主義の古証文が姿を現わし、民主党内の良識派や自民党を含む他党にまで怪しい波紋を広げるところが妖怪さながらなのである。その妖怪を断ち切るためには、憲法9条をすなおに解釈できる新人議員を一人でも多く当選させることである。

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コメント

先日の参院予算委員会で民主党のアフガン自衛隊派兵に関する質疑があり、聞いていましたが、内容的には武力行使でなく復興支援であり和平合意の成された地域限定とするとしてタリバンを一応政府と認めているような内容でした。しかしこの質疑をマスコミは封殺しています。反戦塾さんの記事による武力行使の意志は民主党には無いように思うのですが間違いでしょうか?

投稿: Y | 2008年10月22日 (水) 10時47分

Y さま
ご指摘ありがとうございました。
それは、与党のテロ特措法案に対する民主党の対案のことだと思います。
拙稿で問題にしたのは、直嶋さんがいった「政権をとったら」の案です。最初の行にある「小沢原理主義」をクリックしてみてください。
今は小沢主義を実現させる恒久法がないので、現地政府と武装集団の抗争停止合意があったら自衛隊を復興支援のために派遣する、という対案をつくりました。
しかし、それなら軍隊でなくてもいいわけで、与党も社・共も反対という対案で評価されませんでした。
現地の人たちは、どういう名目であろうと外国の軍隊にはいてもらいたくない、という願望があることを、みんな無視しています。

投稿: ましま | 2008年10月22日 (水) 11時40分

反戦塾さんの言われる事はよく解ります。それではアフガン戦災復興支援には民間では出来ない大掛かりな支援も必要ですし、治安面からアフガンの警察力でカバー出来るものかどうか不安です。現実にタリバンの名を借りた盗賊の為に日本人の被害者も出ています。難しい問題ですが、日本国として民間人を国の責任で危険なアフガン地域に出向させるには、それなりに責任を負わなければなりません。無責任に民間人に危険な任務を負わせる事は出来ないのです。アフガン・タリバンの停戦合意の下に自衛隊の派遣を地元で認められれば自衛隊の持つ機動力で大掛かりな復興支援をしても、問題は無いと私は思ったのですが、やはり、人それぞれ意見主張はありますからね。本当に難しい問題です。

投稿: Y | 2008年10月22日 (水) 18時23分

Y さま
 コメント欄はあまり引きずらない方針ですが、Yさまのご懸念をもっともだと感ずるのでお答えします。
 まず現地の治安は現地の人にゆだねるべきです。たしかに現地政府にその能力は無いでしょう。また勢力争いで落ち着くまで時間がかかるでしょう。しかし自分たちの国のことです。他国が気に入ろうが入るまいが自分たちで平和は取り戻せます。
 外国軍隊がいるということは、いずれかの勢力を利することになります。必ず抵抗のための紛争が続きます。ことにイスラム教徒は宗教習慣の違う人から支配されることを嫌います。要は軍というのは強制的に人を従わせる道具であることを忘れてはいけないということです。
 こういったことは、日本が中国大陸でさんざん失敗をしてきたことです。

投稿: ましま | 2008年10月22日 (水) 19時56分

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2008.10.20.23:00ころ 私、 あのシビリアン・コントロールがどこまで効くのかさえ怪しいあの武装組織を、 あの人権や人道とかどこまで理解しているのか、どこまで重視しているのか怪しいあの武装組織を、 あの針路上の漁船も見つけられずクジラも潜水艦も区別できないあの武装組織を、 要は旧大日本帝国軍の悪弊をそのまんま継承しちゃってるとでも評する他ないあの武装組織、つまりいわゆる自衛隊を国家機関... [続きを読む]

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 政権欲しさに、ルビコンでもなんでも渡り地の果てまでアメリカの戦争にお供したいようだ。 自分達だけ行くならいざ知らず、国民は大迷惑だ... [続きを読む]

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