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2008年10月 3日 (金)

朝鮮・韓国①

複合民族・日本
 隣邦、朝鮮・韓国を語るシリーズを考えてみた。前身のブログ「反戦老年委員会」で「私本・善隣国宝記」や「日韓近代史考」などと題した歴史シリーズを、あらためて物語り風にして採録しておきたいということである。それは新たなことを論ずる場合、こういった下地があってのこと、ということを知っていただければ、便利だという意味もある。前講釈はそのくらいにしておいて早速太古から……。

 日本の歴史に関心を持つ人なら、必ず日本人のルーツをさぐりたくなる。天から雲に乗って山におりてきたことを信じない人だけ、この先を読んでいただきたい。また、進化論は子供に教えるな、と言う人にも不向きである。

 結論からいうと、化石の形態やDNAの調査・研究から、ネアンデルタール人や北京原人の子孫ではなく、現在の人類の共通の祖先・アフリカ起源のホモ・サピエンスがおそらく3、4万年前頃から、北は樺太、南は島づたい、そして西は朝鮮半島を経て大陸からやってきたのである。

 いわば3種混合で、大陸から海をわたったやってきた。単一民族どころか、先祖は非常にバラエティーに富んでいる。おそらく最初は南から、すこし遅れて北から入り、1万2千年前には本州中程で合体し、縄文人・縄文文化が栄える。

 その頃、海上交通に先端技術を持っていた縄文人は、逆に朝鮮半島へ進出した。彼らは釜山あたりから洛東江ぞいに居住したものと見られる。時を同じくして大陸から南下した北方民族なども朝鮮中南部に定住をはじめた。

 この考えを明記した文献はまだ目にしたことがないが、日本神話や魏志倭人伝、朝鮮の古代史・三国史記、さらには下って日本書紀の任那関連記事、またはなにがしかの考古学的発掘物などで、いわゆる「倭人」が朝鮮南部に多く居住していた状況証拠は数多くある。

 朝鮮や中国大陸からの移住者が増えたのは、水耕栽培による稲作技術をもたらした人たちで、それが弥生時代の幕開けとなる。これが弥生文化の発祥であり、縄文人とやや骨格など形質を異にする弥生人の出現である。

 以後、書記では神功皇后時代、続く応神王朝の土木技術や文字の伝来、欽明朝前後のいわゆる「今来の才伎(いまきのてひと)」による工芸や仏教などの伝来、さらに百済滅亡による7世紀の大量難民など波状的な大量移住があった。

 平安時代初期に『新選姓氏禄』という氏姓の調査報告があり、畿内だけであるが、ハイソサイエティー1182氏姓のうち漢系163、百済系104、高麗系41、新羅系6、任那系3(Wikipedia)と、帰化人の諸蛮に分類された氏姓が4分の1を超えている。

 もちろん、この中には弥生時代の人など入っていない。平安時代初期の諸蛮を外国人などという人も現在はいない。そんなことを言うと天皇家まで外国出身者となる可能性が高いのだ。「特定アジア」などという分類がどこから来るのか、まことに不思議である。 

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歴史」カテゴリの記事

コメント

お邪魔します。古代史について私の理解と少し違う点があるので、指摘させていただきたいと思います。
 縄文人の形成について3方向からの流入を想定されており、それは異存がありません。縄文人が日本国内で物資の流通を盛んにしていたから交通の能力を持つことは分かりますが、大陸に進出したかは示すものがないと思います。
朝鮮南部の遺跡が日本と類似していることは指摘されていますが、それは基本的には弥生文化です。その歴史はさかのぼりつつあるとは思いますが、それは弥生文化の歴史自体がさかのぼりつつあることを反映しているだけのことでしょう。
 弥生人は日本に流入してきた人々ですから、南朝鮮にも進出したとすれば話は合いますね。中国の古い話で「倭」という国もあり、このあたりは確認不可能ですが、古い民族が日本(朝鮮)に移ったとする仮説もやいえないことはないです。
縄文人を日本人とすれば弥生人は外国人です。さらに天孫民族が降臨したとすればさらに外国人です。どの時点で日本人を確定するのかは誰も決定できないから、意味の薄い議論ですね。

投稿: 飯大蔵 | 2008年10月 4日 (土) 01時20分

飯大蔵 さま
ご指摘ありがとうございました。
考古学者でも歴史学者でもない私、もし学者なら袋だたきにあっていたでしょう。
だから、「文献は見たことがない」とか「情況証拠」などと、はぐらかしています。
縄文時代の証拠は、韓国南部の櫛形文土器と一緒に発見された佐賀県腰岳産の黒曜石だけです。
火山爆発などもあって、海洋民族である縄文人が大量渡海し、倭人として残った・・・という仮説は、成り立たないでしょうか?。

投稿: ましま | 2008年10月 4日 (土) 09時54分

日本列島はかつては大陸と陸続きで、日本海は湖であったことからすれば、その頃に大陸から渡ってきた人が日本人のルーツであることに異論ありません。
その後、陸続きで無くなって、弥生時代には大陸から海を渡って稲作が伝わり、それに併せて日本列島に住み着いた人達も実際にいることを思えば、日本人に含まれないとすることには、無理があるのでは無いでしょうか。
確かに天皇家まで外国出身者となる可能性があるかも知れないと批判されることは承知の上で、申し上げれば、縄文時代に遡って住み着いた人の中から天皇家が生まれたと言う歴史的な根拠があれば、それだけで良いのでは無いでしょうか。
単なる神話的な言い伝えでしかなければ、それを単純に信じることは出来ませんが、いずれにせよ、大陸から渡って日本列島に住み着いてきた人達が日本人であることに変わり無いと思えば、それで良いと思います。

投稿: asa | 2011年6月 3日 (金) 22時40分

レーシズム・racismという言葉があります。手元の用語辞典では、「人種主義。人種を差別し、政治的には一方の人種に優越性を認めようとするもの」とあります。

日本では、まだこういう発想が幅をきかせています。だからこういう「当たり前のこと」まで書かなくてはならなくなります。

投稿: ましま | 2011年6月 5日 (日) 11時39分

人種差別と言えば、戦前には、日韓併合後の日本人による朝鮮半島から日本に渡って来た人達に対する差別は、余りにも酷かったそうですね。
小職は戦後生まれなので、歴史の教科書や、当時のことを知る親や先生等から学んだりもしましたが、日本人として、こればかりは恥ずかしい限りのことだと思います。
そう言えば、関東大震災の後に、変なデマ騒動に煽られ、多くの在日朝鮮人や韓国人の方が警察に連行されたりもしたと言うことも学んだことがありました。
今回の大震災の直後にも、給油を急ぐ余り、ガソリンスタンドへ大渋滞を引き起こしたり、商品の買い溜めをしたりとか、福島県から非難してきた人達に対する変な差別している話も聞くと、日本人として余りにも恥ずかしいとしか言いようがありません。

ところで、韓国との間の竹島(魚釣島)についてですが、日韓併合の前に既に日本の領土であったことは変わり無いと思うのですが、では、歴史上、いつ頃から日本領として認識なされていたのでしょうか。
逆に、韓国側の歴史や朝鮮半島での民族の歴史等からは、竹島(韓国名:独島)として認識なされていたのかについては、一応確かめて見る必要はあるのでは無いでしょうか。
そうでなければ、仮に日本の領有権だとしても、新羅や高句麗時代の背景から、これはあり得ないと思うのですが、北朝鮮までが領有権を主張してきたりする可能性も無いとは限りませんよね。
外交上の次元から言えば、尖閣諸島については、昨年の中国漁船による衝突事件の後、アメリカのヒラリー国務長官から、「尖閣諸島も日米同盟の適用範囲内である」と言っておりましたよね。
だとすれば、この竹島に限らず、北方領土についても、正式に日本の領有権として認められれば、当然のことながら、日米同盟の適用範囲となりますよね。

尖閣諸島や北方領土についての歴史的背景等は、ここでは、一旦置いておくとして、竹島に関して言えば、
確か東シナ海で北朝鮮による韓国哨戒艦沈没事件や砲撃事件かあったと思いますが、それと同じことが竹島あたりで起きたとすれば、もし仮に日本の領有権となれば、先ずは海上保安庁が対応することになるものの、このような物騒な騒ぎとなれば自衛隊と在日米軍が出て行くしかないですよね。
現状では、韓国側の領有権として実効支配していることからすれば、日米同盟の適用範囲外ということになりますので、韓国軍と在韓米軍が対応されることになるしかないですよね。
それによって日本の領海内に影響を及ぼす事態にでもなれば、自衛隊なり在日米軍が警戒に当たるという順番になると思えば、アメリカ側にしてみれば、在韓米軍を先に動かすのか、在日米軍を先に動かすのかだけの違いでしか無いですよね。
それならば、どうせ日本経済はもう急成長する分けでも無いし、沖縄県の基地負担を少しでも分かち合い軽減に繋げて行くことも併せて考えれば、この竹島については、韓国側に譲ってあげることで、北朝鮮による軍事的な挑発行動や核兵器削減を目的とした六ヶ国協議においては、日本は反面教師となって、そっと静かにいないふりをするだけで十分では無いでしょうか。
日本人の拉致問題については、核問題とは次元の異なる国際的な人権問題であることからすれば、別の舞台のところで、北朝鮮を国際社会から孤立させないで解決を図っていくべきですよね。
最も、北朝鮮国内では日本人ばかりでなく、他の外国人も数多く拉致されていることもあるとすれば、これらの国々と協力して公平中立な立場で解決を図ることこそが、外交的な王道では無いでしょうか。

北方領土に関しては、歴史的な背景からすれば日本の領有権は認められても、アメリカや中国、韓国側にして見れば、特に問題にはならないでしょう。
日米同盟の適用範囲内となれば、在日米軍を駐留させると言う行動は取るかも知れないのは、かつての旧ソ連との冷戦時代では当然あり得たかもしれませんが、
ロシアやアメリカにとっての国益に配慮すれば、自衛隊が基地を設けて警備に当たるというのであれば、何か不穏な動きがあれば、それに協力すると言うことでアメリカ軍が展開すること位はあるものの、アメリカ側より、基地建設を求めることはしないと考えられます。(この程度のことなら、中国も韓国も特に問題にすることはしないでしょうし、お互いの国益を考えれば、仮に何処の国か得体の知れない物騒なことを仕出かすような動きがあれば、ロシアも中国も韓国も、幾らでも協力して対応することは間違い無いことでしょう。)
ただ、これ以前の問題として懸念するところがあるので、無理に返還を求めるのは如何なものかというところはございます。
これについては、知りたければ後述させて頂きます。

投稿: asa | 2011年6月10日 (金) 12時28分

戦中小学生の私のクラスには数人の朝鮮人がいました。李、金、趙などの姓でそれがわかるだけで、他にもいたかも知れません。

 だから氏姓変更を強制したというのはないと思います。朝鮮人に差別意識を持っていたというのは事実です。ただしそれは人間の本能として、ある対象より自らが優れているという気持ちをもつ程度のもので、皇民化政策に重点を置いた政策もあって、朝鮮人への差別は、先生からも厳しく禁じられていました。実はこれが迷惑だったことは、ある意味でたしかです。

 喧嘩が強い子、習字のうまい子など、同級生からも一定の尊敬を受けていました。その点、今の大人より差別意識は少なかったと思います。

 あげられた領土問題は、すべて本塾で取り上げたことがあります。お手数ですが右欄にある検索で探してみてください。いまどき領土問題を武力で解決しようという国はあまりありません。ただ、領土紛争はほとんどといっていいほど各国に存在します。その場合、線引きを中央にするとか、一方が譲るとかして、鉱業権、漁業県などを共有管理するなどの方法で、お互いにプラスになるように解決するのが普通です。

 そのような解決を、売国だとか弱腰だという批判をするひとは、昔からどこの国でもあります。厳しい体験と客観的判断があればすぐわかることです。

投稿: ましま | 2011年6月10日 (金) 13時36分

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むかしというか子供がよくいうよね。 「みんなが持ってるからあれ買って!」とかで、親が「みんなってだれ?」と 聞くと「○○ちゃん・・・」と1人か2人しか名前が出なかったりするんだよね。 で、「特定アジア」という言葉もそれに似た言葉だというのは皆さんご存知だと 思うけど、それが理解できてないかわいそうな人のお話。 まずはこれを読んでほしい 朝鮮・韓国?(反戦塾) まずこれで「?なんて機種依存文字使うんじゃねぇ!」とmiracleさんあたりから 突込みが入りそうだがそれはともかくこれを読んでオイラの頭... [続きを読む]

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