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2008年9月12日 (金)

パキスタン軍反発

 前回の記事「パキスタンとアフガン」で、米軍がアフガンからのパキスタン西部地区へのミサイル攻撃から、ヘリを使った地上作戦にまでエスカレートしていることについて、「アメリカはザルダリ氏(大統領)を棚に上げ、陸軍参謀長との関係強化をはかっている模様」という観測を書いた。

 ところが本日の報道(毎日新聞)によると、下記のように軍が一転して米軍越境に反対声明をだした。これでパキスタンは、大統領から与野党、国民世論すべてがアメリカのパキスタン侵攻にノーの姿勢を明確にしたことになる。昨日、8年目を迎えることになった9.11でテロとの戦いに決意を新たにしたアメリカだが、今度はパキスタンを敵にしてアルカイダ殲滅に乗りだす決意がアメリカにあるだろうか。

【ニューデリー栗田慎一】米軍のマレン統合参謀本部議長が10日、国際テロ組織アルカイダの拠点を掃討するため、アフガニスタン、パキスタン国境地帯に照準を合わせた軍事作戦を強化すると発表したことについて、パキスタンのキヤニ陸軍参謀長は同日、「どの国の軍隊も領内への侵入を絶対認めない」との緊急声明を出した。参謀長自身が米側に真っ向から反発するのは異例。対テロ戦の同盟関係に深刻な亀裂が生まれる恐れがある。

 ブッシュ政権末期になって起きたグルジア紛争は、冷戦後はじめてロシアと正面から対峙する難問題を生んだ。もはやイランや北朝鮮の核の問題などどこかへ吹っ飛んだ感じだ。ライス国務長官が何人いても足りそうにもない。こんな時、渋谷で自民総裁候補が5人うち揃ってマンガ調の茶番をやっている。

 カルザイ・アフガン大統領も「民間人の犠牲を減らすのではなく、完全になくさなければならない」と米軍の空爆を非難している(同紙)。「日本は平和だなあ」と、よろこんでいるだけでいいのだろうか。

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コメント

地上軍進攻以降、ラマダン期間中にもか変わらず連日アメリカ軍は無人機による越境ミサイル攻撃を繰り返しているようです。
自国民を保護しないようではパキスタンであれ何処の国であれ軍も政府ももたない。
首相や陸軍参謀長のアメリカへの抗議は当然でしょう。
しかしアメリカ軍を止めるだけの実力も気概も無い。今のように越境攻撃が続けば、タリバンは崩壊しないが早晩パキスタン政府が崩壊する。
その後に成立する政府は親タリバンの反米イスラム原理主義になる可能性が高い。
北のロシア南のパキスタン、イランに囲まれたアフガニスタンの地理的な条件では、これ等3ヶ国との友好関係は必須条件のはずだが、今のアメリカは正反対の行動をしている。
パキスタンの協力なくしてアフガン戦争は絶対に無理なのに、わざと失敗したがっているようにも思える程の愚行です。

投稿: 逝きし世の面影 | 2008年9月14日 (日) 15時46分

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