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2008年9月22日 (月)

お彼岸

 陸軍上等兵何某、明治四十何年などという古い墓石を集めてある。お彼岸を迎え、中央の記名碑の前に真新しいお花と卒塔婆1枚、どなたかが供養されている。旧軍の関係者かも知れないが恐らくは遺族であるまい。

2008_09220006  なぜならば、墓石には鹿児島とか因幡国などという遠国の出身地が彫ってある。当地にはかつて陸軍教導団とか野戦砲兵旅団などというのがあった。多分この地で遺体を火葬に処し、故郷へは分骨して帰還させたものと想像される。

 2008_09220008 往時は、遺体を帰還させるとか遺族の到着を待って火葬にするなどのことは困難であったに違いない。従って墓石はどうしても古く遠いものが多いと言うことになるのかも知れない。

 花台と線香立てが真新しい。脇に趣意書と書いた碑文がある。その要旨は、こういうことである。まず「以前は別の場所に陸軍墓地があり「分骨」を埋葬したが、そこが終戦時に農地にされた」とある。

 つまり、急に管理者がいなくなったのだ。軍用品を山分けにするなどという混乱が当時はあったものだが、ここはどうか。「そこでこの禅寺が引き取ったが30年以上もたって環境が劣化したため、有志一同が再整備、供養することにした」と続けている。

 いずれにしても、お彼岸に供えられた一対の菊の花に落ち着いた暖かみを感じる。私がもし戦死者なら、A級戦犯を合祀するなどと騒がしさがなく、総理大臣が参拝にこなくとも、こっちの方を希望するだろう。ついでに近くで見た石塔のかげに咲く彼岸花の写真を添えてみた。

 

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