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2008年9月10日 (水)

ファシズムの兆候?

 最近、正面から政治ネタを題材にする気になれない。自民党の総裁選でこれからまともな政策論争があるとも思えない。というのは本気でイスをねらいに行く人は、争点を巧みにぼかして票が逃げるのをさけるだろうし、最初から売名目的で出馬する人は政策構想をたてる能力がないからだ。

 こんな選挙を論評するのもばかばかしくなる。またその後に予想される総選挙も、マニフェスト対マニフェストの激突にはなりそうにもない。一時喧伝されたマニフェスト選挙も、政局をにらんで思い切った政策が打ち出せず、化粧道具の役にもならないだろう。

 本当に差を出したいなら、憲法そして安全保障問題だろう。しかし、社・共を除く各党内ではこれで激突する意図を持たない。私はマスコミ・アンケートなどを盲信しない方だが、本日付毎日新聞の「首相の資質」という調査には驚いた。

 調査方法は、電話番号を無作為抽出するのではなく、全国300の地点を選んでそこで面接という方法だ。おそらく、よくTVでやっている設問の一覧表にシールを貼らせるのに似たやりかただろう。サンプルは2563人となっている。ここで、

・誰が首相にふさわしいか
 麻生太郎23% 小泉純一郎7% 小沢一郎7%
 小池百合子4% 石原伸晃4% 与謝野馨1%
 石破茂1%
 (国会議員以外)
 石原慎太郎23人 東国原英夫8人 北野武5人
 橋本徹3人

などとなっている。上が%で下が人なので桁が違うが、上位を右翼ごのみの人が独占している。さらに、

・首相に必要な資質は
 政策実行力 36% 決断力33% 先見性9% 

以下、人柄が4%、経験、国際感覚、調整能力が3%で続くが、政策実行力、決断力の10分の1しかない。設問に「民主主義の尊重」というのがないが、政策実行力、決断力だけではヒトラーでも合格ということになる。

  戦後民主主義を勉強した時、選挙、議論、ルールなど結論に手間ひまがかかるが、それでもよりよい結論を出すことが民衆の利益になる、と教わったしそれを固く信じている。

 まさかこのアンケートの結果をもってファシズムの再来とまでは言わないが、戦前とくらべてみても、映像主体の新マスメディアの全盛、ジャーナリズムの退潮は覆うべくもなく、上記の結果がその影響だとすればこれをどう補っていくのか、答えが見いだせない。

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