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2008年9月20日 (土)

イスラエル関係メモ

 イラクにしろアフガニスタンにしろ、また9.11のテロにしろ、その遠因にパレスチナ問題があることを疑わない人はいない。ユダヤ人はパレスチナ人を排除してイスラエルを建国した。そこに始まる戦争や抗争に、西欧人、中でもアメリカはイスラエルに肩入れしていると見られていた。

 イスラム教徒がこれに強い反感を抱いたのは当然である。「文明の衝突」には出口がない。アメリカの政治をネオコンが籠絡し、ここに武力を用いて地域の覇権を確立しようとしたブッシュのもくろみがもろくも失敗した。彼の任期はあといくらも残っていない。

 パレスチナ問題はどこに行くのか、最近まがりなりにも和平に向いた動きがではじめている。こけれがアメリカ一国支配の退潮に起因していることは確かのようだ。ブッシュは言うだろう。アメリカは動乱の続いた中東に平和と自由をもたらすことに遂に成功した――と。

 おめでたいアメリカ人気質で彼が何を言おうと勝手だ。平和の到来はともかく喜ばしいことに違いない。しかし何千人ものアメリカ兵が死に、その10倍を超える現地人が意味もなく殺されたことを歴史からぬぐい去ることはできない。

 パレスチナ問題は、最近の動向がやや見にくくなっている。そこで以下のようにメモしてみた。複雑になるのを避けるため、イスラエルから見た対外関係ということにしておいた。

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☆対ハマス(ガザ地区支配勢力)
・2007/6、ファタハを武力で追放。イスラエルとは砲撃戦発生
・2008/6/19、エジプトの仲介で停戦。これにアルカイダ系、ファタハ系、イラン系武力組織などの妨害あり

☆対ファタハ(パレスチナ自治政府アッバス議長)
・ヨルダン川西岸地区の返還および東エルサレム所属交渉進まず
・最近はファタハ支配地区での統制力が弱く、ハマス系の方が当事者能力を持つと見ているふしがある また、オルメルト首相の汚職・辞任などで膠着状態がまだ続きそう

☆対ヒズボラ(レバノン国内の武装勢力)
・08/7/16、ドイツの仲介で捕虜交換

☆対シリア
・2007/9/6、北朝鮮支援の核施設空爆
・2008/5/21、オルメルト首相和平交渉開始を発表、焦点はゴラン高原返還
・2008/7/13、パリの地中海サミットで両首脳の接近

☆対レバノン
・依然内戦状態から脱しておらず、有力な勢力であるヒズボラやシリアを相手にしなければならない状態が続いている

☆対イラン
・2008/春、核兵器開発阻止のためイスラエルのミサイル攻撃による実力行使説高まる
・2008/7、イランにアメリカが代表部を置く計画など緊張緩和の兆し

☆対イラク
・1981年6月7日、原子炉を破壊

☆対エジプト
・ガザとの関係で仲介あり

☆対トルコ
・シリアとの間の仲介あり

☆対アメリカ
・2008/1/9、ブッシュ大統領がパレスチナを含め歴訪、年内和平合意を目指すが実現は疑問

【参考】「中東関係粗年表

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コメント

イスラエル関係メモとか言って、貴方はイスラエルを見たことがあるのか。 行ったことがあるのか。 知っているのか。 いや見たことも、行ったことも、知ってもいないはずである。 私のブログをよく読んで勉強してもらいたい。

中東問題とは何か
http://conservative.jugem.jp/?eid=130

それから、とてもためになるから、ほかの記事も良く読んでもらいたい。

投稿: herald | 2011年10月 9日 (日) 00時41分

herald さま
知らないからメモにしておくんですよ(笑)。近親者の関係会社が同地にあり、テルアビブや死海の話などはよく聞きます。
メモにまちがいがあったら教えてください。もっともこの記事は3年以上前のものだから当たってませんけどね。

投稿: ましま | 2011年10月 9日 (日) 11時36分

不思議ですね。

左寄りで、アメリカを批判する人は、たいていイスラエルもセットになってるんですよ。


中国や韓国、北朝鮮の傍若無人ぶりはまったくと言って良いほど批判しないくせに。

どうしてでしょう。

投稿: makoto | 2011年10月10日 (月) 07時07分

makoto さま
暇なときに
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-1032.html
を参照してください。

投稿: ましま | 2011年10月10日 (月) 16時43分

ましまさん

おー、確かに、中国批判。
いくつか、僕としては賛成できない意見もありますが、しっかりと批判していますね。
失礼しました。

でも、共同体など作れますかね。
友好関係など築けますかね。
ほとんど強盗みたいな、侵略現在進行形の国と。

投稿: makoto | 2011年10月13日 (木) 00時08分

makoto さま

「前のも見ろよ」的な不躾なレスなのに立ち寄っていただき、兄に感謝します。

<でも、共同体など作れますかね

おっしゃるとおりです。当ブログも民主党がマニフェストに東アジア共同体をかかげ、鳩山さんが熱心に演説し、外相になった岡田さんも北東アジア共同体を提唱していました。

そこで、EUや朝鮮・中国のことを「東アジア共同体」というカテゴリにまとめたのです。ところがご承知の通り、何もやりませんしできません。

EUは、今ギリシャで大揺れですが解体することはありません。100年戦争だ30年戦争だといって戦争に明け暮れしたヨーロッパに、共同体を作る提案をしたのは文豪ヴィクトル・ユーゴ、164年も前です。

そして、EUの前身ができるまで104年かかりました。あんなに仲の悪いフランスとドイツが手を結んだのです。小国のルクセンブルグ。ベルギー、オランダの力も無視できません。

ま、気長に待ちましょう。よければ、カテゴリで朝鮮・韓国に対する拙見もどうぞ。 


投稿: ましま | 2011年10月13日 (木) 10時04分

ヨーロッパではなぜ共同体ができたか。
中国のような、自分のことは棚に上げて、戦略的に相手国の過去を未来永劫非難するような国がなかったからです。

だいたい中国と仲良くなる必要、ありますかね。
中国が日本の言い分を聞いてくれるのなら、友好関係を築くのも良いとは思いますが、今の中国を見ていると、日本がとことん譲歩しないかぎり、共同体など絶対にできません。

中国のことわざに、「柔らかい土は掘られる」というのがあるらしいですが、中国は日本に対してそれを実践しているのでしょう。

譲歩してまで友好関係など築く必要はありません。
断固とした姿勢で臨むべきだと思いますが、日本の政治家じゃだめだですね。

投稿: makoto | 2011年10月15日 (土) 16時12分

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