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2008年8月 1日 (金)

エネルギーの将来

 このブログの過去4カ月で最も検索が多いのは「原油暴落の日」など、石油資源の先行きに関することで、全体の17%を占め、もちろんダントツである。戦争と石油は切っても切れない縁があるが、それとは関係なさそうだ。やはり将来の生活や経済への不安からであろう。

 本年4月、伝統ある石油メジャーズの雄であるロイヤル・ダッチ・シェルグループが、2050年のエネルギーシナリオを公開した。その原典は、www.shell.com/scenarios で見ることができるが、日本エネルギー経済研究所に在籍する角和昌浩教授が『石油文化2008Ⅲ』で解説をしている。

 それによると、シナリオは、各国政府の利害調整が困難でドラスチックな展開のもと世界の経済成長が鈍化する「スクランブルシナリオ」と、世界規模での強調が進み、リーズナブルな変化のもと、新たな成長が期待できる「ブループリンツシナリオ」の二つのシナリオに分かれるとしている。

 その前提として、今後確実なトレンドとして、エネルギーの①堅調な需要伸長、②供給能力への不安、そして③地球温暖化問題をあげ、産業・経済活動から生活全般に至るまで「エネルギーシステム革命」が不可避であると説く。

 そしてその変化に影響を与えるのはエネルギー価格や技術革新ではなく、政治的・社会的決断の帰趨によるところが大きいと解釈、それぞれのシナリオから生まれるさまざまな事態を予想している。その中味には、5年ごとにに想定される一利一害・一長一短が示されるが、最後に、グループの最高責任者であるジェロム・ファンデル・フィエールの次の言葉を紹介している。

 シェルグループは、伝統的にシナリオ作品を取り扱う際には、どちらのシナリオが自分自身にとって好ましいか、という見解を持つことを意図的に控えてきた。だが、わたくしは、シェルグループに投資しているひとびとや私たちの子孫たちのことを考えると、ブループリンツシナリオは、経済活動とエネルギーと環境問題のよりよきバランスをもたらすもの、と信ずる。

 

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受信: 2008年8月 1日 (金) 18時52分

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