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2008年7月19日 (土)

折り込み拒否の読売

 「かものはし」さんは、長くブログ上でおつきあいいただいている方である。お目にかかったことはないが、単独で地域の「9条の会」を呼びかけられ、数人の会員ではじめた本当の草の根組織をやっておられるらしい。多分ふだんは「市民運動」などとは縁のない方だと拝察している。以下、寄せられたコメントをコピペさせていただく。

ご無沙汰しております。伝言。九条の会で講演会のビラを 新聞折り込みにするため 個別配布も 怠け者の私は おこずかいで 新聞配達所へ持参 折込広告の依頼をしたら 読売新聞は許可しないという。
地方新聞の神戸新聞はOK 朝日もOK 渡辺恒雄は大バカ野郎だと 反戦塾さんに またブログ書いていただこうと思った次第です。わたし当分休んでいますどうか 出来ればついでの論評にでも入れて 読売の姑息な言論封殺を批判してください。たった500枚のビラでも お触れが出ているのでしょう。わたしのような よちよちの活動開始のものには 新鮮なおどろきであります。どうして護憲や九条の会のビラぐらいが そんな扱いをされなければならないのか。ほとほと ナベの馬鹿さかげんがわかりました。知らないひとが ほとんどではないでしょうか。

 マンションのポストに入れると、警察につかまる。つい最近も被害届を出した(出させられた?)管理人がいたようだが、誰かから「そんなバカなことはよせ」とさとされたためか、届けを撤回したようだ。かものはしさんが、「ナベツネ大バカ野郎」と叫びたくなる気持ちはよくわかる。

 よくも悪くも読売の大きな顔なのだから。そこで読売の言い分も載せておこう。

 多くの犠牲者を生んだあの戦争は一体、何だったのか。だれが、いつ、どのようにして判断を誤ったのか――どうしてもそこを知りたい。日本人自らがあの戦争を総括することではじめて、その「解」が出てくるのではないか。そうした私たちの思いは、読者の真摯で切実な訴えと重なった。(渡邉恒雄主筆の提唱により設置されたプロジェクトチーム「戦争責任検討委員会」、『検証・戦争責任』あとがきより)

 販売店の「9条の会」チラシ折り込み禁止――大連立の黒幕までしようというナベツネさんが、まさかそこまで落ちぶれた指示をしたとは考えられないが、新聞で唯一憲法改正を社是にかかげた読売である。末端で次元の低いレベルでの追従なら大いにありそうだ。

 すなわち、「新憲法制定議員同盟(中曽根康弘会長)」を立ち上げた幹部は、全国の9条の会が7000近くになったことに危機感をいだき、対抗する地方組織設立を急がなければならないという動機を語ったといわれる。

 そういった一環で、読売の販売店(組織)なら協力しそうだ、などと手をまわしたお節介やがいるに違いない。地方自治体の施設の使用、活動を妨害する動きも顕著になっているようだ。いずれにしろ、こういった言論封殺行動には全く正当性がないのだから、きちんと反撃した方がいい。

 ただし、新聞販売店にむりやり従わせる手はない。そんなら、こういった会話になるということだ。

主婦A ○○さんの講演会が近くであるんですってね。
主婦B アラ、どこで?。
主婦A 今朝の新聞のチラシ見なかった?。
主婦B 読売には入っていなかったわ。お宅何新聞?。
主婦A 朝日よ。
主婦C ウチ、神戸だけど入っていたよ。
主婦B あら、読売だけないの。なぜ?。不便ねえ、洗剤なんかいらないからウチも朝日か神戸にしようかしら。

(追記)5月に国分寺市のマンションで、共産党市議の議会報告を郵便受けに投函、書類送検された件の被害届提出者は、同市の自民党市議でマンションの住民だそうです。(7/21「毎日」)

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コメント

他の新聞社の多くはフランチャイズ制で販売店の店長は店の経営者ですが、読売店の場合には直営店(店長は読売本社からの出向)が多いようです。
チラシ広告は大規模なモノはチラシ専門業者の持ち込みですが、地域限定の小規模なものは今回の例のように個人が直接販売店に持ち込みます。
いずれの場合も1枚当たり1円~2円程度の費用で収入は販売店のものとなります。
店の売り上げと読売社員の店長の収入は直接関係有りませんが、オーナー店長の場合には店の売り上げの増減は直接的に自分の収入に影響する。
だから、読売以外の新聞販売店が政治的イデオロギーでチラシの取り扱いを断ることは有りません。
それにしても、読売はサンケイ以上に酷い有様になってきましたね。
日本最大(世界最大)の新聞社(マスコミ)がこれほどひどくなるとは世も末です。
日本は悪くなり出すとと加速度が付くようですね。困った事です。
つい最近,日本最大の放送局(NHK)が恥ずかしいなっとうダイエット以上のインチキを堂々と放送をしていましたよ。
外国では枝葉の先から枯れていきますが、日本では肝心の一番太い幹から腐っていくようで、致命的です。

投稿: 逝きし世の面影 | 2008年7月22日 (火) 07時30分

いつも新知識ご伝授いただきありがとうございます。
良識の支配する安定より、競争原理に目のくらんだ狂気だけの浅薄さがはだなる世の中、先行きどうなるのか。

投稿: ましま | 2008年7月22日 (火) 10時05分

読売直営店店長は大概は若い男性で数年で変わります。多分社員研修の一環なんでしょう。
他の新聞のオーナー店長は仕事の関係で店に住んでいるか住んでいなくても極近所に住んでいます。
だから自分の家族の事を考えたら、余りにも常識はずれな行動は、したくても出来ません。

その意味で、国分寺市のマンションで、議会報告を郵便受けに投函、書類送検された件は実に不思議。
ありえない話ですよ。
12万人程度東西南北が4~5キロの市なら議員の数は20人弱で2000票も有れば当選出来るので各議員の地盤は歩いて回れる程度の広さです。
この送検された共産党議員と告発した自民党議員は同じ町内ではなかったかも知れませんが、極近所で同一校区(子供同士が同級生)の可能性さえあります。
勿論議員同士なので顔見知りです。注意する事はあっても告発は常識的にありえません。(子供が虐められますよ)
昔は、隣り近所に顔向け出来ないとか、みんなに知られたら恥ずかしいとかが有り、誰も余り御馬鹿な事はやらなかった様に思います。
今回はこのブレーキが働かなかった。
匿名社会になってきて、実名報道がなされなくなった事が原因でしょうか。?
ネットも匿名性を利用して実名なら恥ずかしくて書けない御馬鹿を主張する輩が多くて困りますね。
問題行動には実名報道するべきです。
共産党議員の議会報告に因縁をつけた匿名住民もマスコミに名前が出るなら恥ずかしくて出来なかった筈です。

投稿: 逝きし世の面影 | 2008年7月31日 (木) 12時02分

地方議員は世間体を大変気にします。政策より人柄ですね。自民党員でも信念ではなく義理あるひとへのおつきあい上、ということで後援者や選挙民からのプレッシャーに弱いということもあります。
八王子の件も同じマンションに住む1有権者のブラフからでしょう。読売の場合、点数稼ぎになるとおもったんですかね。購読者減よりは。

投稿: ましま | 2008年7月31日 (木) 15時00分

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