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2008年6月 9日 (月)

端午節

2008_06090004_2   昨日8日は旧暦の5月5日、端午の節句である。日本では新暦で連休の「子供の日」にしてしまったが、中国は、地震後初の祝祭日になる昨日、各地で各人各様に例年通りの風習で祝ったらしい。日本でも菖蒲の葉をお風呂に入れると健康によいとしてスーパーなどで売っている。しかしそもそもの由来は忘れられている。

 端午の日には粽(ちまき)や柏餅(かしわもち)を食べる風習もある。粽を食べるのは、中国戦国時代の楚の愛国詩人屈原の命日である5月5日に彼を慕う人々が彼が身を投げた汨羅江(べきらこう)に粽を投げ入れて供養したこと、また、屈原の亡骸を魚が食らわないよう魚の餌としたものがちまきの由来とされる。(Wikipedia)

 そこで紀元前278年のこの日をしのび、屈原の「懐沙の賦」を一部掲げておこう。

 いっそうこのままふっと死んでゆこう
 恐らくはこの上なおも禍がくるかも知れぬ
 言いたいことを言いつくさぬままに淵に沈もう
 ただ君が耳目をふさがれて
 気づきたまわぬのがくちおしい
         (目加田誠著『屈原』)

 「端午の節句」については、韓国が起源を主張し、その風習「江陵端午祭」をユネスコの世界無形遺産に申請し選定されたという。それに対して中国のマスコミをはじめとする諸団体は猛反発したそうだ。日本でも最近奥州藤原氏ゆかりの、平泉・中尊寺などの世界文化遺産の申請が保留されたとか却下されたとかの報道があった。

 そもそも民俗や史跡・遺物・自然などは、それぞれ人の心の中ではぐくまれるものだ。それに観光地のキャッチフレーズや偏狭なナショナリズムを結びつけたお墨付きをほしがり、それを国際機関で審査するなどの愚行は、いいかげんやめにしてほしいものだ。

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