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2008年6月 5日 (木)

自作自演説

 毎日新聞の記事だが、「某中学校の先生が生徒に9.11の“自作自演説”の話をした。家に帰った生徒の話からそれを知った親族が、教育委員会にタレこみ、校長はPTAの席上でその先生に謝罪させた」という内容だ。これと似た筋書きは、ほかのことでもたびたび報道される。

 自らの経験では、中学生にもなると先生に対する観察眼や評価も鋭くなる。新任の先生でもすぐあだ名をつける。平板で指導要綱から一歩もでない先生より、多少トンデモ発言があっても生徒の興味・関心を引きつけてくれる先生に人気があり、その先生の話はいつまでも忘れない。

 上の記事だけでは、どんな話し方でどういういきさつだったか、詳細がわからない。したがってことの善悪は判断しないが、教師にたずねて見ようとせず、教師を信用せず、すぐ教育委員会に通報して言論封殺まがいのことしたり、教育現場を破壊するような行為を一部の親権者がとる。

 このような風潮の方がよほど教育に悪影響を及ぼすと思うのだが、どうだろう。校長がことなかれ主義、保身に汲々としているならばこれもまた問題だ。たまたま、前々回「古史、古伝、偽書」という記事を書いた。また、かつて旧石器時代の遺物が続々として発見され、世間はそれを真実だとして受け入れた。ところが、全く幼稚な自作自演であることが判明したこともある。

 もちろん、この逆もある。最大のものは地動説である。あり得ない言説を唱えたとして、天動説に固執する権力者から「社会を乱す」者としてガリレオ・ガリレイは処罰された。トンデモ言説はいつの世の中にもある。戦時中は、正統派皇国史観以外の古史の類が一斉に弾圧・検挙されるという悪夢の時代だった。

 世間にはいろいろ信じられない不思議なことがある。中には少々おかしなことをいう人もいる。それはそれでいいではないか。いろいろな知識を重ねることで、なにが本物に近いのか見えてくる。それまで、いろいろなことに関心を抱いたり、想像したり、議論したりする余裕が社会に欲しい。どういう動機があるのかわからないが、医療、警察など他の分野を含め、世間を萎縮させるようなことは、即、やめてほしい。

 

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エッセイ」カテゴリの記事

コメント

Dear,

I'm a korean living in seoul.(name: Oh Minseok)
Korean special investigative team investigated samsung
corporation.
But they did not work right.
Suspicious to have been bought off.
Samsung corporation had many crimes.
And the team investigated samsung corporation.
It contained korean companies samsung,huyndai,sk CEOs' illegal issuing
stocks or bonds. ( previous CEOs or present CEOs )
The quantity were plenty.
(Three company CEOs did(and are doing) many crimes to me.
Many koreans are knowing it.
But many koreans are bought off by illegal issuing stocks or bonds.
Korean prosecutors are also guilty.)
The team knew it.
Korean special investigative team must investigated this.
But they concealed it.
I ask for asking for this criminal investigation to prosecutors in any
country.
And help the shareholders and me.
P.S)
Three companies are hacking me and trying to kill me.
And are suspicious to use my name and email illegally.
If you receive another message that I dictated above are not true,
it is not from me, but from three companies.
The things I dictated above are true.

投稿: oh minseok | 2008年6月 5日 (木) 12時23分

昔、日本軍が如何に強かったかを授業をほったらかして喋っていた教師(本当に強かったのなら日本が勝っている)
負けた原因はアメリカの物量作戦の為で、日本軍は世界最強だったとか、
ペリー艦隊が来日時に日本人に残虐行為を働いたと本気で歴史の時間に授業していた教師とか、
べトナムや朝鮮でアメリカは核兵器を使えと論じていた教師とか、
反対に社会主義の素晴らしさを滔々と弁じていた教師とか、色々面白い人物がいたが誰も教育委員会なんかにチクらなかった。
今は、中央集権の教育が日本の隅隅までいきわたって、みんな平目のように上を見ながら生活(授業)している。
異論、反論、仮説、珍論すべてを禁止して、固定した公式に認められた定説(公式論)だけを教えられた子供達は、定説に間違いがあったときには如何するんでしょうか。?
科学で言う「定説」とは、仮説の積み重ねで検証に耐えうる仮説の一つにすぎない事実を蔑ろにしている。
科学する心とは疑う心(懐疑心)の事で、『科学』とは、決して記憶するものではなく検証するものである事が軽んじられ、単なる記憶する学問だと思っているのでしょう。
子供達の科学離れが言われて久しいが、こんなところにも原因が有るのでしょうか。

投稿: 逝きし世の面影 | 2008年6月 5日 (木) 15時03分

補強していただきありがとうございます。
個性的な先生がいなければ個性的な生徒も育ちませんね。薄っぺらなコピー人間だけになったら日本もおしまいだ。

投稿: ましま | 2008年6月 5日 (木) 15時14分

息子の高校でも、地球温暖化について、CO2が原因ではないという説があることを紹介した教師がいたそうです。
その話を聞いて「へえ~」と思ったけど、教育委員会にちくったりしようなんて考えは浮かびませんでした(笑)。(自分もトンデモだし・・・汗)
で、息子はその話をどう思ったか聞いたら、CO2が原因じゃないといってる者の説は、あまり説得力がなかった、と言ってました。
教育には、自由裁量というかフリースペースが必要だと私も思います。
教科書に書いてあることは何でも正しいと思わせる教育より、時には教科書さえ疑って、自分から新しい発見ができるような教育でなければ、新しい発想のできる人間は生まれないでしょうね。

投稿: 金木犀 | 2008年6月 5日 (木) 17時54分

金木犀 さま
地球温暖化、Co2が仮に犯人でないにしても最有力容疑者なのだから拘束取り調べは当然ですね。それにエネルギー浪費抑止、自然環境保護その他温暖化以外にもプラスはいっぱいあるのだから、排出削減大賛成です。
昔、石油系洗剤は河川の水質汚染に関係ない、という学説のあったことを思い出します。
お子さん、しっかりしてらっしゃいますね。頭よさそう。(^^)

投稿: ましま | 2008年6月 5日 (木) 19時03分

昔から授業とは関係のない世間話をする教員はいましたが、そういう教員は人気者でしたよ。
生徒も世間話の方を集中して聞いたりしていました(^^。
だからといって、そんな教員の主張を生徒が鵜呑みにするわけでもありませんでしたしね。
ただ、生徒はそういう授業から外れた話の部分で教員のことを記憶していたりするので、そのへんは教員をやっている人は要注意ですよ(^^;。

投稿: Runner | 2008年6月 5日 (木) 22時38分

占領軍が進駐する直前、先生「アメリカはフィリピン人を3S(スクリーン、セックス、スポーツ)政策でふぬけにした。日本でも必ずそれをやる」。
 これは半分当たっているかもしれませんねcoldsweats01

投稿: ましま | 2008年6月 6日 (金) 09時57分

まったくもって仰るとおりだと思います。
ただ、今のご時世、チクられた教育委員会もバカ親のたわ言だと放っておくと却って火の粉が飛んできそうです。世知辛い世の中だと思います。

投稿: locust72 | 2008年6月 6日 (金) 10時35分

locust72 さま
 チクられて簡単に謝ってしまう先生もどうなんでしょう。先生の権威丸つぶれでその後授業がつづけられられるのかな。

投稿: ましま | 2008年6月 6日 (金) 17時20分

911の真相について活動されているきくちゆみさんが、その中学校の校長先生に直接電話をかけて、ことに真相を聞いたところ、ちくったのは生徒の親や親戚ではない第三者で、その人は中学生の話を聞いて、大騒ぎして教育委員会やマスコミにたれこんだんだそうです。
おまけにその人の名前は、匿名か偽名の可能性があり連絡先もわからないとのこと。
新聞記事には「親族」と書かれていたのですから、新聞記事も、虚偽を含む報道になります。

よく調べると、なんだか変な話ですね。

http://kikuchiyumi.blogspot.com/2008/06/blog-post_06.html

投稿: 金木犀 | 2008年6月 8日 (日) 17時54分

金木犀 さま
情報ありがとうございました。早速きくちゆみさんのところへ飛んでみました。
ここまで事実関係が輻輳してくると容易に糸はほぐせませんね。毎日はいいところがたくさんあるのに、ホローアップが雑なところが難点です。
いずれにしても、学校周辺に「ある意図」が働いていることは違いなさそうですね。匿名タレこみなどにふりまわされるのはやはり校長の器量不足でしょう。

投稿: ましま | 2008年6月 8日 (日) 20時13分

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受信: 2008年6月 6日 (金) 16時25分

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日本では自分を「無神論者」とカミングアウト(Coming out)しても、「はあ、そうですか」で終わるけれども、キリスト教圏(例えば欧米、特にアメリカ)では無神論者というと、「悪魔の手先」と思われるか「ケダモノ以下の存在」に見られか、いずれか或いは両方と見られる。 一神教世界、キリスト教圏にせよイスラム教圏にせよ、宗教は人々の思考をがっちりと規定していて、疑問に感じる事自体がタブーになっている。 ひとたび信じて入信したら、宗教に疑問を感じて『棄教』することは、教義上の最大の犯罪とされている。 組織... [続きを読む]

受信: 2008年6月 6日 (金) 17時09分

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