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2008年5月 1日 (木)

拝啓 胡錦濤さま

 閣下のご来日も5日後にせまりました。そこで是非一日本人の願いを聞いていただきたく、一筆さしあげます。
 お国には13億人もの国民がおります。それを、とてもこういった人達だと割り切るわけにはいきません。ただ、日本のいろいろな研究者は、「中国人はとても現実的な考えをする」といいます。全部でないにしても多分当たっているのだと感じます。

 オリンピックの問題、チベットの問題、経済発展や環境問題など国内に多くの問題をかかえ、海外からの厳しい目もあって、舵取りに大変ご苦労なさっていることは知っています。どうか、貴国内の現実だけでなく、日本の現実、世界の現実にもしっかり目をむけていただき、今回の来日、そしてオリンピックを成功させていただきたいと思います。

 次に過去4000年、貴国は世界でもまれに見る歴史を大切にしてこられた国です。そこで、私の尊敬する『孟子』(梁恵王下篇)のことばを借りて、ひとつお願いをします。

 「君子は、人を養う所以のものを以て、人を害せず」 つまり、国民の需要のために、人間を害すことはしない、という意味だと思います。近年、貴国のめざましい発展の中で、天然資源確保のためアフリカなど多くの国に接近されています。日本にもそれに恐れをいだく人が少なくありません。

 資源をどうやって確保するか、考えなくてはならないことは当然です。しかし、一部で報道されているように、紛争をかかえる独裁政権に武器を供給するなどが本当なら、これは孟子の教えに反しますね。貴国が近代になって米・ソの帝国主義、覇権主義に抵抗し、闘ってこられたことは記憶に新しいところです。

 チベット問題の解決は想像以上に困難な問題があると思います。しかし長い貴国の歴史のなかで、いわゆる中華意識というのは、決して覇権主義ではなく周辺異民族との平和共存を維持する便法だったと思います。どうか、現実を直視されて世界に祝福される解決をさぐってくださるよう、心からお願いします。

 最後に閣下のご健勝をお祈りし、ご来日の日をお待ち致します。  敬具

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