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2008年5月26日 (月)

白露

2008_05250023 松の葉の細き葉毎に置く露の
千露もゆらに玉もこぼれず

もろ繁る松葉の針のとがり葉の
とがりし処白玉結ぶ

若松の立枝はひ枝の枝毎の
葉毎に置ける露のしげけく

 正岡子規の「五月廿一日朝雨中庭前の松を見て作る 十首」の中にある句である。松と雨露だけで10首、短時間にすらすらとできてしまう天才わざだ。「露」だけでなく、玉、千露、白玉、雫、白露など表現にいろいろな使い分けがある。子規といえば、自然の描写・観察で一時代を築いた文人だが、天文、地理、動物、人事などと区分された句もあり、古代中国の多彩・多感な詩人、屈原の名を思い出した。

 そんな中から「猟官声高くして炎熱いよいよ加はる戯れに蒼蠅の歌を作る 九首」から2首を付け足しておこう。

つかさあさる人をたとへば厨なる
食ひ残しの飯の上蠅

馬の尾につきて走りし蠅もあらん
とりのこされし牛の尻の蠅

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