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2008年4月 9日 (水)

膠着状態

 今日(9日)午前、参院本会議は日銀総裁に白川方明副総裁(58)を昇格させる案に同意した。午後の衆院本会議の同意を得て、前代未聞の総裁不在は解消されるだろう。ただし、副総裁に前財務省財務官の渡辺博史一橋大教授(58)を起用する案は民主党などが反対、不同意としたため、2人の副総裁のうち1人が当面空席となる。

 また、揮発油税の暫定税額失効、道路目的税の一般財源化などがからんで、衆議院における3分の2議決による暫定法の復活再可決の帰趨により、福田内閣の命運をゆるがすような予測が盛んにおこなわれている。指導力のなさということで、このところ内閣支持率も安倍内閣末期に近づきつつあるようだ。

 野党は、防衛省改革、道路特別財源の不正支出、年金問題などで大臣の首をねらっているが、安倍内閣の閣僚と違って就任前から内在した問題で即効性がない。また、参院で首相の問責決議案という関門もあるが、全野党の賛成とか、与党から造反者が出てくるようだと不発に終わる可能性もある。

 政局として、解散か総辞職が取りざたされているものの、いずれも想像しにくい。解散権は首相にあるが問責決議案が可決されたとしても解散する法的根拠がなく、首相にとっても自民党にとっても勝算のない解散をするメリットはない。また、総辞職しても局面を打開できるような後継者がすんなり決まる状況ではない。

 追いつめたい民主党の方も、今回の日銀総裁決定に至る党内の不一致(今日の参院本会議では渡辺比秀央氏ら3名が副総裁人事に賛成、4名が棄権または欠席した)、反対理由の根拠の弱さなどがあり、ガソリンの最値上げを攻撃するにも、これからの国会審議次第で「安ければいい」だけでは、納得が得られないことになるかも知れない。 

 27日には、山口2区の衆院補欠選挙がある。民主党候補の当選を信じて疑わないが、それを以て民主党支持率アップが加速することにはならないだろう。首相同様、このところ小沢代表の指導力にも疑問が投げかけられているからだ。

 民主党の半年前の思惑では、遅くともいまごろ総選挙に突入しているはずだった。もうここまで来れば解散はないだろう。また、総辞職などの政変もよほどのこと(マスコミ参加の劇場型政変)でもない限り起きそうにない。連休明けの国民の関心は、胡錦濤国家主席の来日や洞爺湖サミットに移り、小沢代表があせればあせるだけ福田首相の粘り勝ちになりそうだ。膠着状態はまだ続く。

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