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2008年4月16日 (水)

春のあらし

 チベット問題を取り上げないといって、当ブログにとっては「天文学的」(7684件)なアクセスが殺到してから1カ月たった。まずその数の推移を報告する。本当はグラフにすればいいのだが、面倒なのでピークの日を100人として換算した数字を掲げておく。

3/14金 3人(最初の暴動報道あり)
3/15土 4
3/16日 25 (ブログ休載日)
3/17月 100 (「チベットに真の解放を」)
3/18火 53
3/19水 42
3/20木 28

3/21金 15
3/22土 15
3/23日 10
3/22月 8
3/23火 6
3/14水 5
3/15木 4

 このようにピークの3日後には3/1以下に、10日後にはほぼもと通りになった。このブログでは、ニュースにできるだけ早く対応するように心がけているが、事実が把握できない、ことに突発的な事件の外電についてはその報道の出所を吟味し、複数以上の客観報道を見てから意見を言うようにしている。

 このブログは、通常週1回(ふつうは日曜日)は休載している。それにしても事件後3日目に「チベットに真の解放を」をエントリーしたのは極めて早い部類に入る。その後も関連テーマとして「チベットに和解を」3/23、「弁髪」3/26、「サブネーション問題」3/31、「逆恨み」4/10等をあげている。

 コメントも、ピークの前後には80件に達した。非常に驚いたが、リスポンスに値しないもの、答えようのないものがほとんどで、一部にだけ答えるのも公平を欠くようだし、読者を明らかに誤解させるもの以外は削除せずすべてをだまって見させてもらった。

 いわゆるネットウヨといわれる人が多いのだろうが、公序良俗に反するもの、スパムまがいのものがあれば削除しようと思った。だが結果としてそれはなかった。おかげで、この種の行動をおこす動機、発想、思考パターンなど、得難い観察をさせていただいた。

 それだけにとどまらず、その後のアクセス数の平均が100件ほど増えたように感じられ、右派系のブログからもトラックバックを頂くようになった。そもそも「反戦塾」に反戦の人だけ、護憲の人だけしか立ち寄ってもらえないようでは、開塾の本旨に反すると思っている。

 この騒動のはじまりは、2チャンネルのとある掲示板に、匿名投稿者が「チベット問題を無視する平和団体リスト」を掲げたことによる。当ブログはその10余りの団体の一つに上げられる光栄に浴したわけだが、中味をよく調べずに「団体」にさせられてしまったという誤認がまずある。

 ほかのリストの中にもすでに閉鎖されているもの、休眠中のもの、団体の性格から的はずれのものなどがあり、「反戦」と名のつくものをいくつか検索で導き出したのではないかと思えるふしもある。それに、注目度の高い右翼系ブログのいくつかが軽率に飛びつき、転写(コピペ)した結果と分かった。

 それにしても、数が多いのに驚いたが、何が彼らをそうさせたのか。産経新聞に「事件に対する平和団体の動きがにぶい」といったコラム記事があったというが、それだけでは説明がつかない。コメントなどに共通する底流は、反中、嫌韓、彼らの言う「特定アジア」への激しい嫌悪と反感であろう。

 度重なる謝罪要求、居丈だかな政府要人の声明、日本における悪質犯罪や粗悪輸入品など、キライになる要素は十分すぎるほどある。それをキライにならず、関係改善をはかろうとするのは「媚中派」ということになる。その代表格に、なぜか「護憲」を持ってくるのだ。コメントの中にはその不当性を指摘するものもあった。

 特に組織がふえている9条の会や、読売新聞の調査で護憲支持勢力が改憲を上回ったことに、中国への対抗力を削ごうとする媚中派がふえる、という危機感をつのらせるのだろうか。当塾のように、必要があれば専守防衛力を増強することも考えに入れる、という護憲派もある。

 結論は、右でなければ左、嫌中でなければ媚中という単純な発想、そして全部とは言わないが受け売りだけで自分の頭で考えない。早とちり、付和雷同、勉強不足、その三つだけはぜひ克服してもらい。

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コメント

どうも、ネットでのチベット論を見ていると、チベット側の問題点を隠した上で論じているものが多いです。
これでは、アフガニスタンの二の舞になりはしないかと懸念してしまいます。
チベット側の問題点にもちゃんとクギをさしておかないと、仮に独立した場合にヘンな国ができかねないです。

もちろん、今やダライ・ラマは国際人と化しましたし、昔のように農奴制をやるとは考えにくいです。実際、チベット亡命政府ではちゃんと選挙も行われているそうです。
しかし、一方でダライ・ラマは相変わらず政治指導者も兼務しており、どうも政教分離がわかっていないようにも思えます。

投稿: Runner | 2008年4月16日 (水) 19時40分

かりにダライ・ラマが中国政府と交渉再開するとして、チベット人がオリンピックの妨害活動をやめないようなら辞任するといっているのは政治指導者としての地位だと思います。
彼が要求しているのは、独立ではなく自治区における共産党支配排除だと思います。これは一党支配同然の現政府にとっては独立と同じと思うのかも知れません。
結局、連邦制ぐらいまで政府がゆずらないと解決しないでしょう。でも、政府としては交渉相手が特定されているだけ好条件、チャンスだと思いますがねえ。

投稿: ましま | 2008年4月16日 (水) 20時22分

右翼勢力の行動については、要するに、左翼・リベラル派を挑発しているわけですね。
しかし、中国はもう資本主義国家になっているわけですから、前提のところで的外れになっています。
ここへの抗議らしき行動については、「反戦」=「左翼」と位置付けているからでしょう。
そもそも、「反戦」の意味も考えていないのでしょう。

投稿: Runner | 2008年4月17日 (木) 00時58分

 花に嵐はつきものですね。
 私が初めて前身の委員会をお訪ねした時も確か反論のコメントを残したと記憶しています。反対意見あってこそ議論は深まると思うのですが、そういうのは失礼だと感じるブログ主も少なくないようで、ある時期から慎重になりました。文章だけではどうしてもあらぬ誤解を生みやすいですし。
 相手に理解してもらおうと思えば、『早とちり、付和雷同、勉強不足』がないよう気をつけるのは当然なのでしょうが、今回の多くのコメントにはそれがあまりないように思えました。他山の石としますね。

投稿: locust72 | 2008年4月17日 (木) 14時50分

おふたのさま、コメントありがとうございます。長いおつきあいになりました。意見に賛成するコメントは正直うれしい。しかし、単なるおみこしでは長続きしませんね。

おかしい・・・自らの主張でもこなし切れていないことを指摘されると、考えなおしてみる調べてみるという気になる、そんなところにブログの前向きな価値があるのではないでしょうか。

まあ、これからもよろしく。

投稿: ましま | 2008年4月17日 (木) 15時30分

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