« クラスター年表 | トップページ | 原理主義 »

2008年3月 5日 (水)

ギョーザと胡主席来日

 以下は、今日報道されたニュースである。

①   中国政府の国家品質監督検査検疫総局
          (CIQ)が2月末から検査を強化し、検疫
         済みの輸出許可証が出ないため、日本へ
         の食品輸出が滞っている。中国製冷凍ギョ
         ーザによる中毒事件の影響と見られ、長期
         化すれば国内産の高騰などを招きそうだ。
         (以上「毎日新聞」)

②   5日開幕する中国の全国人民代表大会(全
         人代=国会)の冒頭、温家宝首相が行う政
         府活動報告の全容が4日、判明した。中国
         製ギョーザ中毒事件などで問題が表面化し
         た「食の安全」対策を強化する方針を示し、
         食品や医薬品などの安全基準達成を目標
    に掲げる。(以上「毎日jp」)

③   中国・胡錦濤国家主席の訪日について日
    本政府が、当初予定されていた4月の「桜
    の咲くころ」よりも遅い5月上旬以降とする
    日程を中国側に打診していたことが4日分
    かった。中国製冷凍ギョーザの薬物中毒事
    件の捜査・公安当局が対立する事態に発
    展したことなどが理由とみられる。
     (以上「毎日新聞」)

④    政府関係者は4日夜、「胡錦涛主席の日
     本訪問は5月の大型連休明けにずれ込む
     可能性もありうる」という見通しを明らかに
     しました。この発言の背景には、来月は日
     本の皇室行事や中国側の政治日程が立
     て込んでいることに加え、中国製の冷凍ギ
     ョーザの事件による影響もあるという指摘
     が出ています。ただ、福田総理大臣は4
     日夜、「胡錦涛主席の訪日の時期は決ま
     っておらず、ギョーザ問題とはかかわりは
     ない」と述べており、両国はあらためて日
     程の調整を急ぐことにしています。
     (以上「NHKオンライン」)

⑤    その背景には、胡主席来日前の決着を目
     指した東シナ海のガス田開発を巡る交渉
     の難航や、ギョーザ中毒事件の捜査をめ
     ぐる日中間の摩擦などで、首脳会談の成
     功をアピールしにくい状況にあることも作
     用しているとの指摘がある。
      (以上「YOMIURIオンライン」)

⑥    日中関係筋によると、中国当局は複数の
     政府系シンクタンクに対し、訪日時期の影
     響についての多角的な検討を指示してい
     るとされ、ギョーザ問題が微妙に影響して
     いるとの見方もある。福田首相は4日夜、
     首相官邸で記者団に「(胡主席訪日と)
     ギョーザの問題とはかかわりはない。ギ
     ョーザ問題はなるべく早く解決するのが
     相互にとっていいことだ」と語った。
     (以上「アサヒ・コム」)

 まず、①②を見ると中国が国をあげて「食の安全」問題に取り組んでいることが分かる。その中で、党の指導、縦割り行政の不能率、官僚支配など、さすがの日本も顔負けするほどの混乱があることがかいま見える。そういった中で、胡錦濤国家主席来日のスケジュール再検討が③以下で報道される。

 ③の毎日新聞には、福田首相のコメントがなく(14新版)、読者がギョーザが主因で、日本側の事情によると受け取られかねない書き方だ。そのほかは「指摘がある」とか「見方もある」という表現だが、誰がそういう見方、指摘をしたのかは明らかにしていない。

 また、「読売」はガス田開発まで持ち出し、ことさら「摩擦」を強調するのはどういう意図だろう。その点「朝日」は、中国のシンクタンクに関する背景説明をしており、唯一の手がかりを提供してくれている。NHKはテレビで福田首相の肉声を伝えている。国民に向けた発言としてその言葉を尊重し信用したいが、真相は訪問の成果を打ち上げかねている外務当局の事情にあるのてはないか。 

|

« クラスター年表 | トップページ | 原理主義 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

おまえらもチベットの虐殺にはダンマリ決めこんでるのか?
平和ゴッコしたいんなら大好きなシナでやってくれ

おまえらみたいな糞が日本にいる必要なんか微塵もねぇんだからよ

投稿: シナ畜 | 2008年3月17日 (月) 03時02分

初めて書き込み、失礼します。
事の真相はこうです。
胡錦濤の訪日がずれ込む見通しになったのは、餃子問題の事で可能性が出始めましたが、決定的だったのは東シナ海ガス田問題で支那政府側が日本側に対し、「開発してきたのは我々なのだから、日本が出資するのであれば共同開発をさせてあげてもよい」といういつもの大柄な態度を突きつけてきた事です。支那シンパの多い日本の外務省でさえ、さすがにこれはまずい、ということで胡錦濤の訪日を延期させようということになったのです。
決して読売がおかしいのではないです。他紙が意図的に無視しているという構図ですね。これも毎度のことですが。

投稿: 通行人 | 2008年3月17日 (月) 03時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/10972625

この記事へのトラックバック一覧です: ギョーザと胡主席来日:

» 重ねて新自由主義批判。「反米大陸」を読んで。 [「猫の教室」 平和のために小さな声を集めよう]
昨日の新自由主義批判(http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/88245236.html)に続くエントリーである。 その前の書評(http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/88113960.html)と合わせて、一連の新自由主義批判の連載記事としている。 今回、旅行の合間に、多く..... [続きを読む]

受信: 2008年3月 5日 (水) 14時57分

» 美しい国の美しい総理が美しく去って半年後の世界 [逝きし世の面影]
半年前の成立当時は60%以上の内閣支持率を誇った福田康夫も、いまや30%を切り20%台の危険水域に突入した。 最早首相の首のすげ替えが出来なければ、総選挙も国会運営も、にっちもさっちも行かなくなる事態になっている。 福田の次は誰だ。 しかし人材がいません。これは難問中の難問ですね。答えがなかなか出て来ません。。 ここはもう一度原点に立ち返り、福田康夫選出の舞台裏、半年前の安倍辞任の時期に遡って、真相を推理してみるのが良いかもしれない。 唐突な安倍辞任劇の真相は如何に有ったのか。? 辞任の真... [続きを読む]

受信: 2008年3月 5日 (水) 16時52分

« クラスター年表 | トップページ | 原理主義 »