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2008年3月29日 (土)

刀伊の乱

 チベット動乱の報からほぼ2週間、当塾にとっては「天文学的数」のアクセスがあったが、予想通り急減してほぼもとどうりに近くなった。コメントも膨大だったがすべてを拝見した。そもそも「反戦塾」という名がいけなかったようで、検索かなにかでひっかかったのがもとでリストにあげられたらしく、平和団体と勘違いしたもの、記事に関係ないもの、意味不明のもの、事実に反するもの、マナーに反するもの、なにしろ数が多すぎるのでいちいちリスポンスはしないことにしていた。

 最後(このエントリーでは最後にしてほしい)に来たのが「通りすがり」さんで、再び通りすがることはないかも知れないが、「刀伊の乱」「元寇」「朝鮮戦争における海上保安庁職員の戦死」「竹島」「対馬」などを無視して9条をいうのはおかしい、というような趣旨である。

 これも、何がいいたいのか最初はわからなかったが、「塾」と名をつけるなら歴史について公正に記事を取り上げるべきだ、というご忠告かも知れないと見た。実は、上にあげた各事項はすべてこれまで当ブログで取り上げたことがある。ただ最初の部分がプロバイダー変更のためすでに消えてしまった。よく読んでからコメントしてほしい、といいたいところだがネット上は不可能になったので、ひとつだけ再録しておこう。

刀伊の乱の詳細はこちら
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2006-07-15
和冦 1
私本・善隣国宝記

 鎮西の凶党等数十艘の兵船を構へ、彼の国の別島に行きて合戦し、民家を滅亡し資材を掠め取る。行き向ふ所、半分ばかり殺害さる。其の残り、銀器などを盗み取り帰り来たると。朝廷のため太(はなは)だ奇怪なる事か。

 以上は、歌人・能筆家として有名な藤原定家の嘉禄2年(1226)10月17日の日記(『明月記』の一節である)。いわゆる「和冦」のはしりであり、これに対する高麗の抗議文も、翌年5月14日付の『吾妻鏡』にのっている。そしてこのあと、朝鮮や中国の国運を左右するほどの影響を与えるようになる。
 
 「和冦」とはいわないが、朝鮮古代の史書『三国史記』には、紀元前50年から6世紀までの間に、倭人の侵犯事件が30数回記録されている。中には「掠海辺民戸」とか「掠取生口而去」という説明も散見され、伝承で不正確なものとはいえ、倭人による沿岸の海賊行為の根は深い、といわざるを得ない。

 もちろん、日本沿岸が襲われた事件もある。しかし、北九州一帯を襲った1019年の「刀伊の乱」(死者462人、拉致被害1289人)以外は、小規模なものが数えるほどしかない。戦前から、和冦の原因を元寇の報復だとか、敵情視察だったという説を立てる人がいた。元寇以前から存在し、日本の当局も困惑していることなので、身びいきの過ぎた見苦しい言い訳けだ、というほかない。(後略)
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