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2008年2月22日 (金)

大使館襲撃

      【ベオグラード22日共同】セルビアの首
         都ベオグラード中心部の議会前で21日夕
    (日本時間22日未明)、同国コソボ自治州
    の独立宣言に反対する集会が開かれ、地
    元警察の推計によると約30万人が参加し
    た。約1000人の群衆が暴徒化し、独立を
    支持する米国とクロアチアの大使館に乱
    入、放火した。

    米大使館内で身元不明の1人の焼死体
    が見つかったが、大使館側は大使館員
    ではないと話している。地元メディアによ
    ると、一連の混乱で警官や市民ら計約
    150人が負傷した。

    バーンズ国務次官がセルビアのコシュト
    ニツァ首相らに電話で抗議した。ハリル
    ザド米国連大使は、国連安全保障理事
    会に非難声明採択を要請すると述べた。
    (NIKKEI NET 09:26)

 やっぱりきた。当ブログがもっとも心配していたことが起きた。コソボ独立はアメリカとEUの大国が支持している。コソボ問題については、昨年末からたびたび世界の最も危険な地雷原としてとりあげてきた。

 コソボの住民のうち、セルビア人はわずかに6%、大部分はアルバニア系イスラム教徒だ。旧ユーゴスラビアのうち、最後に残されたこの地域の独立要望に反対する理由がない、そなのになぜアメリカ人だけが憎まれなければならないのだろ、というのがアメリカ人の気持ちだろう。

 また、大使館の占拠放火というのは、世界の警察官を自認するアメリカにとって、威信をそこねる許し難い行為である。イランの学生による大使館占拠が、いまだに反イラン感情として続いていることをみてもわかる。

 こういうことにだまっていると「腰抜け」とされる国だ。また、セルビア人にとってヨーロッパの大国も決して快く思われていない。アメリカの差し金があるにせよNATO軍としてボスニア紛争での空爆に参加、多くの市民を犠牲にしたからだ。

 アメリカがきらわれるのは、世界一強く、世界一お金持ちだからだ。その上、遠く離れた小国に手をつっこみひっかき回す。頼みもしないのに国の指導者を極悪人、独裁者に仕立て上げて「罰」を加えないと気が済まない。そのうえ自由と民主主義の押し売りで混乱に輪をかける。

 アメリカは好きな国だ。そうではないといいたいが、事実は否定しようがないではないか。ヨーロッパの火薬庫といわれるバルカンである。今度こそ日本は、アメリカのしりうまに乗ってはいけない。仲介は無理だろうがせめて中立的立場は堅持して欲しい。

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