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2008年2月29日 (金)

石破大臣の後任?

 一昨日の26日、「あたご事件と2.26」というエントリーを上げた。今日、午前、午後と衆議院予算委員会で防衛省関連の集中審議がこなわれたあと、与党だけの賛成多数で来年度予算を可決した。記事を書いたこともあり関心があったので、生まれてはじめて、1日中継放送につきあってしまった。

 その批評・解説とまではいかないが、印象を報告したい。その中で一番聞き応えのあったのは、午前中の自民党浜田靖一氏の質問である。通常、与党の質問はなれ合いで味気がないものだ。しかし、本ブログが指摘した問題点を、言葉は違うが本質的なものとして取り上げたのは浜田氏だけであった。

 その要旨は、一口で言うと法制や組織に致命的欠陥を放置したままでは解決しないという主張である。その点は石破大臣にも共通認識がある。まず、ここ数年の間に自衛隊の環境が大きく変化したということ、それは、インド洋など国外の活動がふえたこと、ハイテク技術の高度化、急速な採用の2点をあげる。

 重い規律を背負いそういった努力を払う隊員に与えられるのは、ただ「栄誉」につきる。そういった「栄誉」を持つ「軍」に警察が入って捜査するというのは、異常なことで世界でも例がない。「普通の国」なら、軍事法廷を開き軍法会議で短期間に結論を得る。一般と同じやり方ではとても戦争などできないという。

 さらに、制服組・背広組、内局と軍令・軍政のありかたなどの矛盾内在なども取り上げられた。どうすれば、いろいろ起きた自衛隊の不祥事が改善できるかへの議論である。石破大臣は、制服組・背広組の一本化などを含め彼自身の考えは持っている、と答えていた。

 また、同時に単に「普通の国」を指向することは考えていないようにもとれたが、自民党の過半は、憲法の改正による「普通の国」に向いていると見ていい。また、石破氏は軍事問題に精通しているだけに、かつて日本軍が犯した統帥権乱用に対する警戒や文民支配の重要性を強く認識しているようだ。

 これが、かつての安倍とりまき和製ネオコンなどの手に落ちることを考えると、ゾーッとする。戦前まっしぐらになりかねない。「石破さん、やめないで~」といいたくなる所以である。午後からは、民主党の軍事おたく前原誠司氏の出番である。 

 彼も現場の話になると調子があがって、石破氏と以心伝心をひけらかすような場面も見えたが、組織改革などに対するつっこんだ意見は聞かれなかった。防衛相に、この人の方がいいとはとても思えない。共産党、社民党はもっぱら新味のない情報操作、食言、偽装、隠蔽などの追求だけで終始した。

 ところで辻元清美先生、石破大臣がやめたあと、防衛相に誰を推薦します?。とても無理だろうとは思うが、社・共は「自衛隊は日本国憲法のもと、他国で戦争をしない専守防衛に徹した栄誉をになって任務に精励してください」「そのためには、日米同盟を構築しなおしてください」と、どうしていえないのだろうか。

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反戦・軍縮」カテゴリの記事

コメント

 国会中継・・・、私もチョット観ていましたが、何か野党の質問の論点がイマイチで、これで本当に今回の事故の究明なり責任の追及、再発防止の徹底はかなうのか・・・、不安が残りますね・・・(- -) 

投稿: 棘入り《妄言録》!  | 2008年3月 1日 (土) 00時02分

野党、特に護憲をいう政党は、軍事、兵器、組織、戦争、国際法などの知識を養い、自衛隊問題に切り込まなければならないのに、石破さんの首だけを狙い打ち。
自衛隊のタブー視。予想はしていたが、がっかりしました。

投稿: ましま | 2008年3月 1日 (土) 11時20分

>社・共は「自衛隊は日本国憲法のもと、他国で戦争をしない専守防衛に徹した栄誉をになって任務に精励してください」「そのためには、日米同盟を構築しなおしてください」と、どうしていえないのだろうか。

あと、軍縮で財政再建と言ってほしいです。

投稿: カーク | 2008年3月 2日 (日) 18時44分

盲腸でも役に立つことがあるそうですから。

投稿: ましま | 2008年3月 2日 (日) 19時44分

盲腸炎になっているじゃないですかね?

投稿: カーク | 2008年3月 3日 (月) 12時47分

盲腸炎・・・単純な病気ですが早く処置しないと腹膜炎をおこして死を招く。
適切な処置がわかっていない点、深刻です。

投稿: ましま | 2008年3月 3日 (月) 13時04分

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