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2008年2月28日 (木)

石油の値段

 一昨日、桟敷席の「狸便乱亭」tani師匠から「灯油の値段がスコーシさがりましたね」というお声がかかった。今日の新聞をみると、「ニューヨーク原油初の102ドル台」、「石油元売りガソリン卸値3円値上げ」などの見出しが踊る。

 当地では10何年ほど前から、小型ローリーにスピーカーをつけて灯油の巡回販売をする、業界用語でいう「曳き売り」が盛んになった。これも数日前のことだが、売値についてこれまで聞いたことのないような異変が起きていることを聞いた。

 ○曜日に回るA業者と△曜日に回るB業者の間で18㍑当たり200円近くの差がでたのである。これまでは先行する業者があっても次の週にはピッタリ一致していた。巡回日、地域の厳守などを含め、価格についても当然談合ないしはプライスリーダーがあるものと理解していた。

 価格の差についてB業者にただすと「Aは××の構成員で、灯油になにがまじっているかわかったものじゃない」といったという。これは、同業者として穏やかならぬ業務妨害で、よほどの事情があるに違いない。業者によって仕入れ価格が異なるのは当然だが、それほどの差がつくものではない。

 ガソリンは多額の税金が含まれており、流通上のチェックもあって値段に差が出てくることはすくない。そして製造年月日と消費年月日の差はわずかである。ところが灯油は冬場にだけ生産するというわけにいかないので、消費の減る春さきから備蓄し積み上げたものを販売する。

 その備蓄は元売りが中心だが、備蓄タンクを持つ業者が行うこともある。夏場などもっとも安い時期や、過剰在庫の投げ売りなどを拾って最盛期に高く売ればもうかる。つまり、一種の投機的商売ができる。一方、ガソリンの方は利が薄く、最近は廃業するスタンドが増えている。

 それでも、これまでそんな差がでてこなかったのに変化のきざしを見せているのは、現物を手にしなくても投機で大もうけする機会が増えたかではないか。それは、日本にもある原油や灯油の先物取引である。それで利益をあげれば小売りのわずかなマージンなどを気にしなくともいい。

 以上は全く私の想像である。石油の価格ほど不可解なものはない。地価ゼロの砂漠で原油が自噴すれば、原価はなきに等しい。したがって昔の原油価格は運賃の差で決まった。その後、7大石油メジャーズが価格の支配権をにぎり、次いで産油国の自立が高まってOPECに主導権がわたった。

 さらに3転して、アメリカの先物相場に集まった投機資金が、現物需給に関係なく世界を支配している。しかし、ドルの価値はサブプライム問題などで下降が続いている。武力、金融の一極支配、このさきはどうなるのだろう。専門家ではない私にはわからない。 

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コメント

ましまさん、こんばんは。
投機とか価格とか、あるんでしょうけど、はっきりしないキワモノノ場合もままありますね。ミズモノどころかアワ~もの似なることも。デンパ芸人の人気みたいに。でも、それに反応するからこそ、アワも膨れる。小さな変化をさも大そうな激変と御思い込ます宣伝力と、それで大儲けってほどでないにせよ、小金を作りたい賛同者達の「私利馬乗り」の「美人投票」が「大きな嵐」を産み出し「膨れ上がる」。デ、金持ちになった気になって、実態経済でも、金遣いが荒くなって、好況をもたらす。これが資産バブル。なんかの拍子に、(「ファンダメンタルズ』なんて大そうな言葉もありますけど、どうも先行き怪しいぞと、宣伝されて)が気分転換≒萎縮して、我先に逃げアイがあ始まって、経済が急収縮する。これが逆資産効果。まあ、みんなみんな、そんな「アワアワ行動」ばっか利している訳じゃあないでしょうけど、
戦争景気とか、直接交戦せず荒廃の難から免れて「復興需要」の波にだけ乗れたりとか、他所の国に軍事経費を大幅に負担してもらったりとか、「財政は赤字まみれ」とか言っておきながら、防衛費は「国家機密」と、こっそり雪達磨式に(先端産業のベールを被せて)軍拡していくとか、しているケッタイナ人らが結構居ますから、慎ましくやっていくのもあほらしくなって、色んな「浪費」「さぎ」「ねこばば」「やけくそ」「けんか腰」「世捨て」党等になるんかな? (どういう計算なのかは、よくわかんないんですけど、H.アレントによると)もうとっくの昔に、世界中の人に、健康で文化的な暮らしをする生産力は達成できているそうですけど、それじゃあ詰まんないってことなんでしょうね。経済成長で諸問題を解決するって言うのは、いずれにせよ、嘘なんでしょう。じゃあ、分配問題なのかって云うと、どうも、それも怪しそうだし・・。ヒトは自分でもかなり賢いと思い、実際賢くて、その賢さに振り回されている、つまり「油断したら、もっとずる賢い奴「実際、その人以上に賢い他人は沢山いますし」にこっぴどい目に合わされる(先を越される)」って心配し過ぎていると云う意味ではバカって気はします。

投稿: 三介 | 2008年2月29日 (金) 23時57分

ああ、長々と書きましたけど、↑、要するに「阿Q精神」ですね。
ひとつ気付いたんですけど、魯迅の「阿Q」は生涯「○マル」しか書かなかったんです。けど、その「○」は自身への死刑判決への同意。そういう意味では、いろんな詩人や芸術家の「大傑作」と同様、「代表作」なんですね。「書初め」にして、しかも「辞世」の書。そこら辺の書かぬ・書けぬ人々のリアリズムとして「○」は、ダンテや芭蕉の詩と等価であるかも知れないと「問いかけて」さえいるのかも?
「そんな句」を歌っているのか?って叩き付けているのかも? 阿Qの「○」に匹敵する・・。『名人伝』で、画家が絵筆を音楽家が楽器をしばらく手にしなかったの同様、軍人が『兵器や作戦ボード』手放すヒントは、こういった『○』の中にあるのかも?

投稿: 三介 | 2008年3月 1日 (土) 00時11分

三介 さま
 人間にとって約束事てえものがあります。昼と夜とか1日3食とか男と女とかその他いろいろ。
約束事があるから安心する人と、約束事をなくして安心する人と。
前者を「色」とし後者を「空」とすれば、「色即是空」「空即是色」「是一切皆空」。般若心経の世界ですね。
やがては、お釈迦様。合掌empty

投稿: ましま | 2008年3月 1日 (土) 11時11分

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受信: 2008年2月29日 (金) 16時05分

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