あたご事件と2.26
昨日ゴーストップ事件をとりあげ、「その後の軍専横を許すきっかけを作った」という結末を書いた。昭和11年(1936)の今日は、2.26事件の起きた日である。結果として軍の横暴をより決定的なものにしたのがこの事件であったことも、定説化している。
本記事の前に、おわびしておきたいことがある。昨日の記事で、自衛隊員のプライド問題をとりあげたことなどて「怒りの主婦」さまから、「あたご乗員などの傲慢は決して許せない」という趣旨のコメントをいただいた。
プライドを保つために免責すべき、などとは一言も書いていないが、憲法と日米同盟の「ねじれ」を追求するのに急で、そのように取られかねない文章となったことをお詫びし、この記事をもって訂正しておきたい。
2.26事件を総括してみよう。
①反乱軍を指揮した青年将校は、周到な準備と真崎前教育総監など一部の軍幹部の支持を得て、君側の奸をのぞき国体を護持する、という趣旨をかかげて決起した。
②報告を受けた陸軍大臣の告示も、趣旨には賛成で天皇に伝えた、という日和見な態度だった。
③天皇は、その行為に怒り、自分が指揮してでも鎮圧するという態度を示した。軍幹部も不法行為と認め懐柔した。
④軍法会議で、実行部隊指揮者の尉官クラス17名と右翼2名に死刑にし、首謀者といってもいい真崎は無罪になった。
⑤その後、軍部は事件の責任を政財界に押しつけるような態度に終始して反省がなく、またマスコミ、国民の中にも青年将校に対する同情があり、軍を正面から糾弾する勇気に欠けた。
いかに純真で、憂国の情があろうとも、法を犯したり自分たちの判断で「暴力装置」を勝手に使うことは許されない。どんな些細なことでも厳罰に処すべきである。なぜならば、先の大戦までの軍の勝手な行動のつみかさねを不問に付したことが、日本を滅亡の危機におとしいれた元凶だからである。
あたご自衛官の傲慢な行動、守屋前次官の汚職、秘密漏洩、文書破棄、それに佐藤元イラク派遣隊長の違法発言、そういった一連の現象は、文民支配の原則軽視、さらに憲法擁護義務の軽視にもつながってくる。自衛隊員のプライドは、それらに裏打ちされたものでなければならない。
こういった現象を生み出した根本原因が、安倍内閣までの思慮を欠いた右傾化、そして憲法の軽視にあるといってもいいだろう。決して石破大臣ひとりの首で解決する問題ではない。
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コメント
SM3の発射試験に成功ー(2008.1.30)のスクラップ帳から。
▽試射したSM3は1発約25億円で、これを含め今回の試験に要した費用は約60億円。
(註)
SM3イージス艦1隻で日本列島のカバーが可能に。日本側の開発負担額は10億ー12億㌦。
灯油の値段がスコーシ下がりましたね。
投稿: tani | 2008年2月27日 (水) 09時35分
tani さま
カーク さま
マスコミ、しつこく追い回すのは、朝青龍とあたご。このまま放置すれば行き着くところまで行ってしまいそうです。
でも誰かがストップさせるでしょう。問題はその先。ますます悪くなるかよくなるか。いつの世も人次第ですね。
投稿: ましま | 2008年2月27日 (水) 14時02分