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2008年1月12日 (土)

元気がない日本

 昨日、新テロ法が衆議院3分の2で再可決された。民主党小沢代表は議場を抜け出して大阪に向かい棄権したというが、彼ならやりそうなこと、怒ってみてもはじまらない。参院の首相問責決議案も棚上げで、全く緊張感を欠いている。

 こうなった元凶は、小沢氏の「国連決議万能主義」である。本ブログでも繰り返しているが、国連決議ほど軽いものはない。北朝鮮制裁決議なんか、日本をのぞいてみんな忘れてしまったようだし、その他の決議の解釈なども各国でばらばら。その憲章の精神を完全に無視して恥じないのが、強国アメリカなのだ。
 
 国会で、民主の意向を忖度した新法を用意され、また反対するなら対案を、という要求には生煮えのような法案をだして、共闘が必要な社共にまで反対投票される始末。国会議論の対抗軸がないので、防衛省不祥事を突くしかなく、これも本ブログの予想通り検察・与党のペースにはまってしまった。

 予算審議にからめ、年金とガソリン税特別措置延長反対で解散に持ち込むのが方針のようだが、一度失った勢いはそう簡単に戻らない。今までの経緯を見ると与党の作戦勝ち、野党の無策が目立ち、このままでは政局転換を求める国民の意向も先細りになるだろう。

 06年度のGDB(国内総生産)の対前年度伸び率がマイナスだったのは、世界上位60カ国中日本とニュージーランドの2カ国だけ。ODA(政府開発援助)もイギリスに抜かれて第3位。人口減少、学力低下、財政赤字に株価まで1人負けの現今だ。

 こんな中で、ごめんなさい、といって忘れられたころにインド洋に顔を出したら、国の信頼が増して国力増進に寄与するのだろうか。閉店中にイランとアメリカの関係に変化が生じ、パキスタンの方が大揺れになった。東京ではガソリンスタンドの休廃業が相次いでいるが、インド洋はいつまで続ける気なのか。

 日本が元気をとりもどすのは、こんなことではない。まず、政治が元気をとりもどさなければならない。政治の季節に入ったアメリカは元気になった。参院で惨敗した政府与党が、話し合い路線をさぐり低姿勢なのはやむをえない。

 民主党が元気になるためには、憲法9条をしっかり守り、自衛隊は原則として海外に出さないこととし、出す場合の例外は憲法でしばる(これが恒久法)。そして、世界平和、軍縮・戦費削減、地球環境保護の先頭に立つ、こういう決意を国民に示すことしかないのではないか。

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コメント

粛々と補給法案が衆院再議決、成立した。デモひとつ起こらない。
小生は、昨年2月のグログに(TBしてみた)ごじゃっぺ・でれすけ考をエントリーしたが、この頃はまだ、絆創膏を貼った時の農水、防衛省疑惑の財務の両大臣は楽屋裏だった。ごじゃらっぺ、でれすけの焦点は、産む機械発言の柳沢大臣だった。
今一番のごじゃっぺは、小沢民主党代表だろうと思うけれど、新年の地方紙に「解散」にらみ本格化した総選挙展望によると、わが県は、全国でも屈指の自民党王国であるが、この高名を馳せたお二人は盤石の情勢のようである。こうなると、
ごじゃっペ、でれすけは、選挙民だという結論に達する。

投稿: tani | 2008年1月13日 (日) 18時25分

tani 兄
 伝統推進派のうるさ型から毛嫌いされていた朝青竜は初日の相撲に勝った。勝負師の返事は勝つこと。勝さえすればごじゃっぺの方が逃げていく。
 鳩山幹事長が小沢代表のことで謝っていました。いまのところごじゃっぺ代表のようですが、勝ち星に巡り会える日が来るのかどうか。でれすけに喝!。
 コメントありがとうございました。

投稿: ましま | 2008年1月13日 (日) 20時38分

 真剣に法案に反対するつもりがなく、ただ、イチャモンをつけたいだけじゃないんじゃないんでしょうか・・・? 民主党は・・・。

投稿: 棘入り《妄言録》!  | 2008年1月14日 (月) 19時32分

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