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2007年12月 4日 (火)

世界やぶにらみ

 このところ海外の動きがあわただしい。それがゆるやかな世界の地殻変動なのか、局地的な現象が偶然重なったのか私にはわからない。ただ、防衛次官夫婦のゴルフやカラオケ接待、日米をまたいだ軍事費汚職あるいは洋上給油復活、こんなことに日本の政治がかまけている間に、世界情勢はどんどん変化し進んでいく。

 このところ選挙の報道が相次いでいる。オーストラリアで選挙に勝った、労働党のラッド首相率いる新内閣が3日に発足し、初仕事ととしてアメリカ追随を離れて「京都議定書」を批准した。イラクからの撤退もこれから軌道に乗ることになるだろう。

 ベネズエラでは憲法改正の国民投票が2日におこなわれ、反対51%、賛成49%の僅差で否決された。チャベス大統領は反米、社会主義指向の独裁者のように報じられているが、「結果に敬意を払いたい、受け入れる」と語ったという。いかにも南米らしい明るさだ。

 尊敬する人はキューバのカストロさんだというが、そのキューバは来年1月20日に国会議員選挙がある。なんと、病床にある老革命家・カストロも立候補するという。議員でないと首相にはなれないからだそうだが、不倒独裁政治家はどこまで記録を更新するのだろう。アメリカの執拗な挑発に乗らず、平和を保ち続けた点で、私も彼を尊敬する。

 ロシアも3日、下院議員選挙があった。プーチン大統領を候補の筆頭にあげた「統一ロシア」が、315議席で3分の2を大きく上回り、与党勢力としては9割近くを確保したという。これは、昭和17年の第21回総選挙(翼賛選挙)における翼賛政治体制協議会推薦候補当選者381人(82%)よりまだひどい。

 来年11月までの政治生命でレームダックになったブッシュ大統領より、プーチン・ロシアの方が戦争に近い体制だ。コワイコワイ。アジアでもこれから韓国の大統領選、パキスタンの総選挙、ミャンマーの新憲法国民投票などがあり、タイ、台湾、フィリピンなども目が離せない。

 選挙ではないが、今日、明日のニュースで最も関心を引いたのが、「湾岸協力会議(GCC)」にイラン・アフマディネジャド大統領が招かれてはじめて出席する、というニュースである。GCCは1981年、イランのホメイニ革命でパーレビー王政が倒されたことに脅威を感じた湾岸の王政6カ国(サウジアラビア、UAE、クウェート、カタール、オマーン、バーレーン)が設立した、いわばイラン対策機構である。

 ここでは当然、イラクやパレスチナ問題、そして対米関係も話にでてくるだろう。ここにイラクが加われば、文字通り湾岸広域体制が完成する。また2010年を目標に単一通貨を導入する検討もされているというから、仮にUEのような共同体に発展すれば、膨大なオイルマネーとあいまって、中東の平和に、はかりしれな影響をもたらすだろう。

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