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2007年11月27日 (火)

政局皮算用

 衆院全小選挙区への候補者擁立を目標にしていた共産党が、得票率8%以下でその都道府県に1人も立候補者がいなくなる場合をのぞき、空白区を置いてもいいという方針に変えるようだ。そうなったら共産党票が民主党に行く可能性が高く、毎日新聞(11/26)は、反自公勢力が過半数をとれるかどうか次のような試算をしている。

①共産票が全部民主党に行った場合
 民主255+共社日15=270=過半数240+30
②共産票の半分が民主党に行った場合
 民主238+共社日15=253=過半数240+13
③共産票が民主に行かない場合
 民主221+共社日15=236=過半数240-4

 ただしこれは、民主党圧勝の前回参院選の各党得票率を算定の材料にしており、03年、05年の衆院選データを使った場合には、最善のケースでも過半数には達しない。まさに「皮算用」となる可能性大と言わざるを得ない。しかしまた、結果として絶無のケースであるとも言えない。

 共産党支持者の投票行動を考えた場合、反自公意識が強い一方政策意識も高いので、民社党候補の中から改憲積極派、消費税増税派などを見極めて選別するに違いない。そのため、よくても上記②だろう。民・共の政策協定は考えられず、民主の選挙公約や戦い方次第では、過半数スレスレでも「善戦」ということになる。

 さてそうなった場合の政局である。各党猛烈な多数派工作で何が起こるかわからない。不気味なのが公明党である。参院選に続いて自党議員を減らすとか、自民の減退傾向止まらずと見れば、連立維持にこれまで以上の注文をつけるだろう。

 自民内には、それに反発する勢力が顕在化したり、冷やめし組が新党旗揚げの機会と見るかも知れない。民主党内でも、共産党などとの妥協を快く思わない不満分子がそれに同調することもあり得る。そうなると、政界再編の戦国時代を迎えることになる。
 
 皮算用に憶測を加え、政治評論家のようなことを言ってしまったが、私が気になるのは国会の「ねじれ現象」ではなく、自民、民主両党の中にある「ねじれ現象」である。私は今年の参院選を「護憲派の勝利」と見ていない。結果として改憲は遠のいたように見えるが、実は9条擁護議員はふえていないのだ。

 そういった意味で、これからの国会、政治の動きには、細心の注意を向けていきたいと思っている。

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