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2007年10月24日 (水)

マニュアル

 最近、公共施設の事故とか、官庁の書類取り扱いだとか、食品会社の品質管理などの不始末について「マニュアルがなかった」とか「マニュアルに反して」という報道に接することが多い。その中身を聞くと、昔では考えられなかった、子供でも犯すことのないような単純ミスばかりだ。

 就職してから数年たった頃のことだったと思うが、アメリカの経営学というのがドーッと入ってきた。アメリカといえばすべて新しく、合理的で見習うべきこととされていた。マニュアルという言葉もその時知った。

 早速、その現物を取り寄せて検討した。イラストが多く小学校低学年のテキストのように見えた。単純繰り返し業務の手引きである。率直に感じたのは、そのとおりやっているとすぐ飽きがきて作業が雑になる、創意工夫が生かされず責任感とか使命感も生まれないということである。

 したがって、最低限の規則とか既定をつくっておけばあとは現場に任す、といった方向でマニュアルという言葉も廃れていったような気がする。その後の高度成長について、終身雇用を含む日本的経営がアメリカでも注目されはじめたのだ。

 今の労働問題や格差の問題、いわゆるワーキングプアというのか、そういった環境では解決できない。人間尊重、個性尊重の中から輸入経営学に頼らず、新しい日本的経営が生み出せないものか。政治にのめり込んで、こけてしまった今の経団連幹部では無理のようだ。

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