オバマ氏、核廃絶宣言
アメリカ民主党大統領候補オバマ氏は、核全面廃絶を政策として掲げる宣言をした。報道では他の候補と差別化をはかる意図、などとしているが、多くのアメリカ市民の共感が得られるという、オバマ氏の自信や背景がなければ出てこないはずだ。
アメリカが圧倒的な量の核兵器をを持っていれば、世界に君臨できるしどこからも攻撃を受けない、という核抑止力信仰は依然として健在なはずである。そして、日本でもその傘の下にいれば北朝鮮からの核攻撃から守られる、とほとんどの人が信じている。
今、6カ国協議で北朝鮮の核開発凍結に向けた話が進んでいるが、アメリカは本土が核攻撃を受けるなどとは思っていないし、北朝鮮も日本にぶち込もうなどと思っているわけではない。北朝鮮は、こわがる国がある限りは、唯一のカードとして手放したくないということだけだ。
アメリカが心配しているのは、シリアとかイランなどへの技術移転である。これにより、核を持っているはずたとされるイスラエルと、周辺イスラム諸国との間の軍事バランスが変化すること、または小型化された兵器や汚染物質などがテロリストの手にわたることである。
核爆弾は脅しとして使えるだけで、実際には使えない。62年前に2発使われたのが最初で最後である。米ソで大量生産したため、もはや使ってみようがなくなった旧式の兵器である。ただ昔のくせが残っており、依然として脅しや抑止力として使われているのである。
インド、パキスタン、北朝鮮が持ち、リビア、南アフリカは無益だとばかり持つことをやめた。日本はもとより、韓国、台湾その他ほとんどの国にとって核開発はそんなにむつかしいことではない。相応の国力、技術力があれば、それらはすべて潜在的核保有国といえる。
そうなれば、抑止力にも脅しにもならない。ただ、「まちがって」とか「気が狂って」の暴発はあり得る。そこらを見極めたオバマ氏が、最大の保有国であるアメリカが率先して核廃絶を唱道することが国益であり、その実現を宣言したものと信ずる。本来は、日本が先頭に立つべきであったが、道なお遠しである。
| 固定リンク


コメント
文字のサイズでご意見があり、やや小さくしましたが、別のご意見もあり、管理人権限で次回からもと(標準)に戻します。
投稿: ましま | 2007年10月 4日 (木) 11時58分
Niftyに移転されたのデスね・・・。
またたまに寄らせていただきたいと思います☆
アメリカが核廃絶? またスゴイ政治的思惑からの発言ですね・・・。自分達が率先して大量殺戮兵器を開発していたクセに、こんなこと本当に実現できるんでしょうか??
投稿: 棘入り《妄言録》! | 2007年10月 5日 (金) 01時53分
棘入り《妄言禄》 さま
プロバイダを地元ケーブルテレビに変えてブログとメールアドレスだけOCNに残して置いたのですが、スパムが猛烈にふえ、パソコン通信時代つきあいのあったniftyにカンバックしました。これからもどうぞよろしく。
なお、アメリカの古典的核政策維持はレーガンの頃まてで、クリントンあたりから本音はもてあまし気味だった、というのが愚生の観察です。
投稿: ましま | 2007年10月 5日 (金) 09時11分
こんにちは。
文字サイズは元の大きさ方が、私としてはありがたいです(元のサイズでも本当はつらい)。
オバマ氏ではないですが、民主党大統領候補のグラベルって人はおもしろい人ですね。惚れ込んでしまいました。
『暗いニュースリンク』
「CNN・YouTubeディベート:バラク・オバマの欺瞞」
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2007/08/cnnyoutube_762f.html
投稿: シカゴ・ブルース | 2007年10月 5日 (金) 19時01分
今晩は。
>文字サイズは元の大きさ方が、
どこかのブログで読んで、僕も[細かい字見にくくなってきたので]活用しているのですけど、
『ツールバー』の『表示』の「文字サイズ」で、解説されているように
「コントロールキー」と(シフトキー押しながら)「+ キー」押すと、かくだいできます。
逆に小さくするには「コントロールキー」と「- キー」。
>暴発はあり得る。そこらを見極めたオバマ氏が、最大の保有国であるアメリカが率先して核廃絶を唱道
世界中を何度も破壊できる数の核爆弾を米露は溜め込んでいるのですから、本格的な核軍縮へのサイクル、開始すべきでしょうね。
その兵器をテロリスト等から、
或いは、[武シュの如き、イカレタ狂信家のプッシュの危険も含めて]誤作動による暴発等を防御する維持費だけでも、大変なものですから。
投稿: 三介 | 2007年10月 6日 (土) 22時31分
シカゴ・ブルース さま
コメントありがとうございました。
このブログに越してきて10日、3度目の衣装替えです。文字も試行錯誤の連続。そろそろ落ち着きたいところです。
余裕を見て「ことば・その周辺」で勉強させていただきます。
マイク・グラベル、断片的なニュースは知っていましたが、どうなるんでしょう。日本も似たことになるんでしょうか。
投稿: ましま | 2007年10月 7日 (日) 12時00分
三介 さま。
文字の大きさコメント、ありがとうごぞいました。私め、近眼で老眼で乱視りで左右に差がありで、とりあえず当面自分本位で考えます。
日本のアメリカ追随方針ば大きく変わったようで、実質変わっていませんね。小沢さんをはじめ、アメリカの変化についていけていないようです。
投稿: ましま | 2007年10月 7日 (日) 12時12分