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2007年10月25日 (木)

給油より救癒を!

 自衛艦の洋上給油に関連して、アフガニスタンで武装解除日本政府特別代表を務めた伊勢崎賢治さんの、(日本は軍隊をださず中立だという)「美しい誤解」が消えることを心配する発言があり、先月20日、前身の「反戦老年委員会」でこれを紹介した。

 また、これを「とくらBlog」さんでフォロウアップしていただき、よりくわしい伊勢崎さんの考えを知ることができた。「伊勢崎さんって左なんだ」と思う人は、是非、カレン・アブザイドさん(国連パレスチナ難民救済事業機関事務局長)の意見も聞いていただきたい。(毎日新聞インタービューより)

 パレスチナのガザ地区は過激派のハマスが武力制圧したが、しっかりとした規律と指揮系統で安定した統治が確立しているという。ハマスは当初、穏健派のファタハと統一政府を成功させ、国際社会の一員となろうとした。

 欧米は、ハマスを孤立させることで民衆の気持ちが離れることを期待したが、人々の怒りはむしろ国際社会やイスラエル、米国に向かってしまった。ハマスをテロ組織とみなすことで、人々を隅に追いやり孤立させたため交渉や譲歩の道を閉ざすことになった。インタビューは次のようにしめくくられている。

 日本はイスラエル、パレスチナの双方から「一方に偏っていない」と見られている。ヨルダン渓谷でイスラエル、パレスチナ、ヨルダンとの4者で「平和の回廊」計画(大規模な経済開発計画)を進めるなど、経済的な側面からのアプローチはよいアイディアだと思う。

 伊勢崎さんにしろアブザイドさんにしろ国連の現場を担った人は、どうしてこのように公平な見方ができ、意見が一致するのだろう。なんでもかんでも「テロとの戦い!!」を強調するばかりでは、この先何も解決しないということを多くの人が感じ始めている。

 なお、アブザイドさんは、緒方貞子国連高等弁務官(当時)の官房長を4年つとめた現役の女性の国連職員である。

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