« Tさんへの手紙 | トップページ | 開戦の日 »

2005年10月15日 (土)

雨漏りする国連

[反戦老年委員会復刻版]

 昨日につづいて国連ネタ。世界で2番目に多い税金を日本が払っている国連。その国連があちこちの部屋で雨漏りするそうです。一昨日もそれで会場変更が起きる始末、なにしろ築50年以上ですからねえ。国連が02年、建て直し計画を公表したものの、ニューヨーク州議会は今年6月、建設許可を却下しました。アメリカにおける反国連感情が強まったことが大きいといいます。総会審議を遊覧船やテントで行う案もでているというから、よほど困っているにちがいありません(以上10/15「毎日新聞」を参照)。

 それならば小泉さん。日本誘致を働きかけたらどうですか。常任理事国入りの失敗を取り戻すには絶好でしょう。任期中に決定できるかもしれないし。候補地はどこにするか。石原さん、手をあげたら?。オリンピックは1度っきり、国連ならズーッと名が残る。もっとも知事がきらいな中国が拒否権を発動するかも知れませんね。

  大阪府知事の太田さん、オリンピックよりこの方が可能性がありますよ。ニューヨークだって首都ではないし、国際空港など東京より使いやすいでしょう。村上なんとかの買い占めでおたおたする阪神タイガースに頼るより、よほど雄大で実利があります。キャッチフレーズ「アジアの中枢都市」なんて小さい小さい。関西復権を世界に発信するには、これしかありませんね。

2005年10月16日

大村益次郎

 明治維新でタカ派といえば、大村益次郎をまず思い出す。西郷隆盛も武断派には違いないが、勝海舟と話し合って江戸城の無血開城をはかるとか、下級武士の福祉に配慮するなど庶民からも敬愛される一面があった。大村は西郷と違って幕府残党にも冷徹な方針で臨み、攻撃の手をゆるめるようなことはしなかった。

 兵制改革で急進的な徴兵制度創設をはかったのも大村である。明治新政府には、幕府のような直属の武装集団が無かったが、直ちに西欧列強のような国民徴兵制度に進むことは、近代化論者の大久保利通でさえ反対していた。しかし彼の持ち前である中央突破作戦で押しとおし、失業の危機にさらされる武士層の憎悪を買った。そして明治2年9月、京都の長州藩屋敷で彼等の凶刃に倒れ、44歳で非業の死をとげたのである。

2005年10月17日

軽薄・小泉

 小泉チルドレンというのは、靖国参拝で大人になれない小泉自身のことであることを知った。見識、洞察力、他人への配慮の欠落、歴史や国際問題に対する無知は子供なみ、いや、子供には失礼にあたるほどの低いレベルにしかないことが露呈した。

 これまで当委員会は、「それでも」という一縷の望みを持っていたことを、正直に反省する。また、このような首相に国政をゆだねることは、老年の体験に鑑み、日本の将来を危うくする第一歩であることを厳しく警告しなければならない。

 純粋な「反戦」の立場をつらぬくため、できるだけ不偏不党を心がけてきたが、もはや倒閣しか選択肢がない。ここに当委員会は、「反戦」の立場から、靖国参拝を強行した小泉に抗議し、「改革ファシズムを止めるブローガー同盟」に参加することを決議する。

         05年10月17日  反戦老年委員会</p>

2005年10月18日

天智天皇

 たしか今上天皇だったと思うが、もっとも尊敬する天皇は、という質問に「天智天皇」と答えられたというような記憶がある。昭和天皇は、幼少期からもっぱら明治天皇を手本にするような教育を受けていたとされている。

 今年の流行語大賞の有力候補である「刺客」を、自ら買ってでて見事成功させたのは、おそれおおくも皇太子時代の天智天皇である。飛鳥の宮殿で蘇我入鹿をエイヤァとばかり殺ってしまったのは、首がすっ飛ぶ挿絵なんかとともに、知らない人はいないだろう。しかし、母・皇極天皇の後継者争いには加わらず次のつぎをねらった。

 「改革・改革」とは言わなかったが、影にいて「大化改新」を推進した。一方百済を助けるという名目で朝鮮に出兵し、白村江で中国・新羅連合軍に大敗、敗戦処理がすんだ頃、近江・大津に都を移し即位した。つかの間の平和が訪れたが天皇は間もなく病死し、すぐ内戦が起きる。

 日本史上はじめて克明に記録された後継者決定戦である。天智の子・大友皇子と天智の弟・大海人皇子の争いは大海人が勝ち、天武天皇となった。勝因は、天智時代につちかったイメージ戦略と、大海人チルドレンの起用にあると見られる。天皇を神にしてしまったのもこのころからである。なお、天智を祭る大津の近江神宮は、昭和15年の創建で新しい。

 天智天皇がなんとなく気になる昨今である。

2005年10月20日

自然に親しむ

 秋たけなわ、自然に親しむには絶好の季節である。大自然、自然環境、自然食品、なんとなく自然といえばすべて善玉扱いされる。ところが、地球温暖化、大型台風多発、越前クラゲ、出没する野性動物、これらは自然現象とされず、なにがしかの人工的要素がからむものとして憎悪の的にされている。

 ということは、どうやらホモサピエンスの存在自体が自然現象ではなく、地球上の自然をどんどん破壊していくロボットに擬せられた、まさに人類の敵といわなければ・・・・?。あれっ!、変なことになってきたなあ。

 いや、どうやら真相を突いているかも知れない。もしかして、われわれはもう取り返しのつかないところまできているのじゃないか。それならば、このまま自然にまかせた方がいい。それが「自由主義」というものだ。


2005年10月23日

日本人の先祖

 ネット右翼と称される人の中に、中国や朝鮮の人々をことさら卑俗なことばで蔑視する傾向があるが、これはやめた方がいいと思う。以下は門外漢の私的仮説ながら、現状では間違っていないと信じている。

 [日本人の先祖は、縄文人、弥生人、古墳人(勝手造語)からなる。]

 縄文人は、紀元前1万2千年頃から日本列島(沖縄から北海道)に住み着いた。ほりが深く、二重まぶた、毛深いのが特徴で、南方系。おそらく南シナか東南アジアから渡来したものだろう。世界に類を見ない縄文土器文化を生み、自然の中で採取生活をし豊かに暮らした。それ以前の旧石器時代の人もいたが、人骨などの発見がまれなのでくわしくはわからない。

 [弥生人は、紀元前1千年頃から九州北部、近畿、中部へとひろがっていった。]

 その文化は水田の稲作と銅、鉄の利用である。顔はのっぺり、うりざね型でひとえまぶたが多く、体毛は薄い。北方系で中国の山東省で発見される人骨に似ているという。もともとの本拠地は朝鮮南部と九州北部で、中国、朝鮮と日本の混血が進んだものだろう。卑弥呼の時代、朝鮮南部もこれら「倭人」が住んでいたことがうかがわれる。

[「古墳人」ということばはないが、古墳時代最盛期から末期にかけて、朝鮮から多数の渡来者があった。]

 学術、宗教、建設、工芸指導者、職人・労働者にはじまり、後期の移民・難民まで含めて膨大な数にのぼった。

 日本で人類が自然発生したわけではないので、全部渡来人といえるが、中国に統一国家ができた秦(前221)以降だけで考えてみても、皇室を含め日本人の過半数以上は、中国・朝鮮から渡ってきた人達を先祖に持っているはずだ。仲良くしてあたりまえなのである。

2005年10月24日

イラクを占う

仮想臨時委員会</strong></p>
*平 国内問題が続いたので、今日は「イラクを占う」と題して、雑談会といくか。

*硬 フセイン元大統領の裁判がはじまった。虚勢というか、頑張っているねえ。

*乙 イラクはやっぱりおれじゃなくては治まらない、といいたいところだろう。しかしアメリカによるガイドライン、新憲法案は承認されそうだし12月に予定された総選挙も、スンニ派の協力があればうまくいくかも知れない。

*硬 フセイン被告にしてみれば、シーア派、スンニ派、クルド人勢力に3分されているイラクをうまく治めるには、少数派のスンニ派が権力をにぎり、バース党のような世俗政党が、クルドの分裂主義やシーア派のイラン接近派を強権をふるってでも抑え込むしかない、といいたいところだろうけどねえ。

*平 イラクで確実なことといえば、21日現在で米兵の死者1996人、近く2000人を越えるのは避けられそうにもない。そして自衛隊のいるサマワでは、シーア派宗教指導者からはっきり日本を敵視する宣言がでた。こののままではまさに戦闘地域そのものになる。

*硬 23日付の英デーリー・テレグラフ紙によると、英国防省がイラク大学に委嘱した極秘のイラク全土における世論調査で、イラク国民の82%が多国籍軍の駐留に強く反対しているという結果がでたそうだ。それに米英部隊への攻撃を支持する人が45%をしめている。

*乙 これは大変な数字だ。仮にイラク新政権が平穏に確立されたとなると、アメリカは国内事情があるから再び混乱が起きないうちに、しゃにむに撤退しなければならない。おつきあいしている国も遅れをとらないよう競争になる。

*硬 まさに総退却だね。イラクに釘付けの方がいい国は、イスラエル、イラン、北朝鮮の3国ぐらいか。

*乙 イラクがアメリカの期待する民主主義国になれば、国民感情からして親米にはならないだろう。結局誰かが予測していたように、何も得ることなくアメリカは敗北したことになる。ベトナムに次ぐ屈辱の責任を今度はブッシュ・ジュニアが負わなくてはならない。

*平 それにしても、小泉さんのなんと気楽なことよ。</li></ul>

2005年10月26日

イランと沖縄

 一昨日、「イラクにおける米兵の死者は、近く2000人を越えることを避けられない」と書いたら、昨日すでに越えてしまっていた。イラク全体の犠牲者の数は、この20倍から30倍あると見ても決して過大ではないだろう。アメリカが行動を起こしたアフガニスタンからカウントすると、さらに死者の数は増える。

 ブッシュ大統領は、それにもかかわらず「この戦争にはより多くの犠牲的行為、より長い時間、そしてより多くの不屈の精神が必要とされる」と強気の姿勢を変えていない。日本もポツダム宣言受諾方針が決まったあとでも「本土決戦」を叫び続けていた。攻め込むことより矛をおさめる方が、はるかに困難をともなうことの一例だ。

 ひるがえって東京では、沖縄の普天間飛行場移設をめぐり、日米の外務・防衛関係者の間でつばぜりあいが続いている。これを、当委員会流に[仮想日米秘密協議会]で再現してみよう。米=ローレス米国防副次官、日=大野防衛庁長官。

*米 当方はシュワブ沿岸から海を埋め立てる案以外に考えていない。

*日 藻場やサンゴの少ない海上に橋を渡すようなる方法ではどうだ。

*米 (いら立ったような声で)日本は二言目には藻が死ぬサンゴが減るという。イラクでは米兵が2000人も死んでいるんだ。わずかな藻やサンゴが死んだからどうだというんだ。

*日 沖縄では先の戦争で民間人を含め21万人も死んだ。この県民感情のことも考えてほしい。>

――そこへ、日本側秘書官が町村外相からのメモを手渡す。メモ曰く「ぼちぼちアメリカ側と妥協しくれないか。小泉首相の立場もあるから・・・」

 ローレス副次官は、実戦経験があるかどうか知らない。しかし日本側は戦場など誰ひとり見たこともない。牛肉輸入の交渉のように些細な条件をめぐって綱引きしているようにしか見えないのだ。きわどい軍事にからむ、全く次元の異なる交渉をしているという覚悟はあるのだろうか。

2005年10月27日

暖房省エネ法

 足早に暖房シーズンがやってきました。今年は灯油が高いようです。以前はエネルギーあたり単価が、灯油1、都市ガス2、電気4といわれたものですが、エアコンなどの改良が進みだいぶ様子が変わってきました。どううまく使い分けるかが検討課題になってきました。

 かつて暖房の省エネは、「断熱」「効率」「調節」の三要素で決まる、ということを発表したことがあります。いずれも、発音の最後が「ツ」で終わることを覚えておくと便利です。そのうち「断熱」は最も重要です。住宅では北海道が模範的で、断熱材に20センチの幅を確保し二重窓を採用するなど完全です。南の東京あたりでも最近は部屋をふとんで包むような保温が常識化してきました。低燃費、快適性を得るためには「断熱」が欠かせません。

 次の「効率」は、熱効率と考えてもいいでしょう。石油ポータブルストーブは室内で灯油を燃やすため、排気に含まれる水分の気化熱も加わって、熱効率は最高です。ただし、酸欠を防ぐための換気を必要とし、熱が上の方にたまりやすい点を考えれば、あまり上位にランクされません。

 煙突から熱が逃げる分、効率が落ちますが、ペチカ、オンドル、大型ストーブなど赤外線放射熱の量も多く、寒冷地ではやはり暖房具の王座を占め続けるでしょう。ヒートポンプのエアコンも、効率はいいのですが、外気温が0度に近づくと機能ががた落ちします。やはり暖国用でしょうね。

 最後の「調節」は、コントロールです。最近の暖房機は温度センサーで自動化されています。最もコントロールしやすいのが電気、次いでガス、石油機器は鈍感で設定温度もラフになり勝ちです。もっとも省エネのため厚着をする、というのも調節に入りましょうね。

 上の三要素には入っていませんが、部屋の温度分布も大切です。冷たい部分があると対流が起き、隙間風が入るような感じがします。厚手で床に接するカーテン(カーテンボックスのあるものが好ましい)は、冷熱放射と冷気の対流を防ぐので有効です。温度分布や放射熱ですぐれる温水式床暖房が快適さでは最高ですが、寒冷地では物足りなく感じる人もいるでしょうね。

2005年10月28日

イラク戦争の大義

 報道によると、米ブッシュ大統領のイラク戦争の「大義」が微妙に変化しているそうです。最初の目的は、かくされた大量破壊兵器を摘発することだったのに、それは、ニセ情報で実際にはなかった。バツが悪いので、次はフセインを追放して民主主義を根づかせることにしたが、思い通りにはいかず、米兵の死者がふえる一方。

 そこでこんどは「スペインからインドネシアに及ぶ過激なイスラム帝国建設を目論むテロ武装組織との戦い」だそうです。アメリカ国民はこんな、低次元でできの悪いアニメゲームの設定のような話に簡単に乗るんですかねえ。もっともこの大義ならこれからもズーと続けられるかも知れませんが。

 ところで、小泉さん。自衛隊はイラク復興支援のため、だったですよね。アメリカとは相当違ってきたようですが、これからどうします?。ブッシュから連絡がない?。「時期を見て適切に考える・・・」?。ああそうですか、やっぱり。

|

« Tさんへの手紙 | トップページ | 開戦の日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/50365249

この記事へのトラックバック一覧です: 雨漏りする国連:

« Tさんへの手紙 | トップページ | 開戦の日 »