« 庭鳥塚古墳発見 | トップページ | 敗戦直後 »

2005年9月 4日 (日)

小泉の意地と靖国

[反戦老年委員会復刻版]

[予定を変更して今朝の党首TV討論から]

 予想通り司会者が「郵政」をあたまに持ってきて多くの時間を割いたため、 靖国問題はほぼひとことだけで終わった。小泉首相は例の「適切に考える」だけだが、「よその国にいわれて慰霊の仕方まで変えるのはおかしい」という趣旨をつけくわえ、選挙に勝てば参拝する意向をにじませた。これまでもらしてきた、A級戦犯や旧・国家神道を擁護するような発言は一切なく、内政干渉排除論で感情的なナショナリズム味方につけようという姿勢がよりはっきりでてきた。

 当委員会も、かねて靖国と教科書問題は内政問題だとしてきた。それは賛成であろうと反対であろうと、日本人が討論して正しい結論をだすべき問題だ、と考えていたからである。中国、朝鮮の民衆だけでなく、最近の世論調査では日本でも反対意見の方が多くなっている。首相が公式参拝をやめても「内政干渉に応じた」といわれなくてもいい環境になっているのだ。

 にもかかわらず、国益を顧慮せず参拝に固執するとすれば、もはや首相としての行動の範囲ではなく、わからずや小泉個人の「意地」というしかない。タイトルから「首相」の尊称をはぶいた由縁でもある。もし、この選挙に勝てばおそらく「国民の支持を得た」といって、参拝に踏み切るだろう。

 郵政問題の手法に、かつてない小泉の意地をつらぬきとおし、選挙戦術に最大限利用している。「選挙の争点になっていない」といっても、そんなことを顧慮する彼ではない。強引さこそ、彼をかざる最高の勲章だと思っている。ヒトラーを引き合いにださなければならないほど危険な兆候だが、有権者を甘く見ると、とんでもないしっぺ返しを受けることになるだろう。

2005年9月17日

靖国参拝中止論

 3日前に「政界マグマの激動」の記事で、「首相の靖国参拝は中止」という予測をした。そして前々回の「靖国で会おう」のテーマでは、戦中に受けた心境を語った。靖国参拝中止の予想は、専門的分析というより、「中国からの押しつけではなく、首相の参拝は自発的に中止してほしい」という一国民の願いが生んだ希望的観測である。

 ところが、マスコミで論陣を張る有識者からも、似たような見解が現れはじめた。この圧勝によって小泉首相は支持基盤の強力さを確認し、いまや無理をして靖国参拝に拘泥する必要はなくなったと判断して、参拝を言いつのる可能性は低くなったと私は予測している。(猪木武徳・国際日本文化研究センター教授、05/09/17「毎日新聞」)

 「靖国議連」の松下会長や「教科書議連」の衛藤幹事長が落選したり、平沼赳夫氏や古屋圭司氏など右派の有力議員が郵政反対派に回って無所属にになったりで、安倍幹事長代理をめぐる右派勢力が壊滅的打撃を受けたようだ。

 私は陰謀説が嫌いなので、ここまで小泉氏の思惑があったとは思わないが、「靖国参拝中止論」が人口に膾炙することには警戒する。なぜならば、小泉氏は往々にして予想の逆をつく癖があるからである。

2005年9月27日

北朝鮮の脅威

仮想定例委員会

*平 憲法9条改正の必要性を説く中で、最も短絡的かつ思考停止形の意見が、北朝鮮の脅威だ。明日にでも核弾頭を積んだテポドンにねらい打ちされるようにいう人がいる。

*硬 正常な国交関係がない未承認国である上、拉致問題などで最も緊張した間柄であることは間違いない。あのような犯罪行為を平気で犯す国だ、何をしでかすかわかったものではない。

*乙 北朝鮮はそれほどの犯罪行為だとは思ってないんじゃないか。韓国には多くの工作員が送り込まれ、拉致被害者も日本と比較にならないほど大勢いる。少し前までは敵国だった。スパイが入ったり攪乱工作をしたり、捕虜を連れてくることなどもあたりまえの行為にはいる。

*平 なにも日本をまきぞえにしなくてもいいじゃないか。

*乙 いや、北にとって朝鮮戦争の敵はアメリカだがそれに協力し、戦時特需にわいた日本も同列に置いている。日本は戦後60年平和が続いていると思っているが、北は1950年から新たな戦争がはじまり今でも解決していないことになっている。日本人の戦死者までいるのだ。

*硬 それなら拉致被害者は、戦争被害者ということか?。

*乙 それは北から見ればの話で、そうとはいえない。国際的な不法行為には違いない。しかし相手が「解決済みの問題だ」といいはるなら、戦後補償なども解決済みと主張すればいいのだ。ここで日本だけの経済制裁などしても相手はこたえないだろう。
*平 ところでテポドンが飛んでくる可能性は?。

*乙 発射準備がしてあって、金正日の気が狂うか、なんらかの過失でもない限りあり得ないだろう。核弾頭にはまだ無理があるし、生物化学兵器や小型爆弾一発で、壊滅的な報復や、国際的制裁をうけて国を滅ぼすようなことをするはずがない。

*硬 「猛犬に注意」の張り紙と同じだろう。こっちのでかた次第で吠なくすることができる。次には中国の脅威と一緒に考えてみたい。

|

« 庭鳥塚古墳発見 | トップページ | 敗戦直後 »

東アジア共同体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/49937223

この記事へのトラックバック一覧です: 小泉の意地と靖国:

« 庭鳥塚古墳発見 | トップページ | 敗戦直後 »