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2005年4月15日 (金)

国籍

[反戦老年委員会復刻版]

 ここのところ何かと「国籍」がニュースになる。日本国籍がないため、昇進できなかった東京都の在日朝鮮人職員、虚偽の申告で新生児に日本国籍をとらせ、不法入国した親の在留資格を認めさせる中国人の新商売、などなど。

 未婚のフィリピン女性の子が、妊娠中に日本人父親の認知がなかったという理由で国籍取得を断られ、訴訟を起こしていたが、最近その判決が東京地裁からでた。

 判決は「戸籍法の規定は憲法違反」と断じ、原告勝訴になった。同様な事案でかつて最高裁は原告敗訴としたことがあるが、判決に「違憲の疑いが濃い」という補足意見を付している。専門的な知識はないがこれは重大なことのようだ。

 アメリカは生地主義だから、同国で生まれた赤ちゃんはすべて米国籍がとれる。日本は血統主義なので国籍に関する発想がどうしても閉鎖的になりがちだ。人権法案でも検討段階で議論になっているようだが、「日本の伝統」重視の改憲促進派は、より厳密な血統主義をとろうてするのではないか。

2005年4月15日
国籍-その2

 韓国籍の東京都職員が昇進の道を閉ざされたことについて、裁判所は都の処置を認めた。国籍により制限が生ずるのは当然で、いやなら日本国籍を取るか、公務員以外の職業を選ぶべきだという素朴な意見に組みする。

 しかし、古代は違った。有能で権力を裏切らない限り、日、中、韓それぞれの国の高官に登用されることがすくなくなかった。

 6世紀後半、熊本県芦北の豪族出身の日羅は、百済で達率という同国第二位の官位で国王に奉仕した(後に暗殺される)。8世紀には、阿倍仲麻呂が唐の玄宗皇帝に抜擢され、唐でも特別の家柄でなければつけないような重要ポストで活躍していた。(拙著『海と周辺国に向き合う日本人の歴史』)

 一方日本では、聖徳太子のころまで税務、文書、建設関係の役職すべてが、朝鮮・中国出身者で占められていたと思われる。

 国籍が人々をしばるようになったのは近代、アフリカや中近東ではごく最近のことなのである。

2005年4月18日
成熟社会とは

  ブログ開設から明日で1週間。中国の反日デモを最初の記事にしたが、この土日も依然盛り上がっていた。ふりかえって、拙稿がそう的はずれでなかったことにホッとしている。またこの間、日本では中国大使館にペンキをかけたとか、領事館に刃物のようなものを送りつけたという、一見プチ右翼(小林よしのり氏の造語?)かチンピラ暴力団のような仕業が報じられたにすぎなかった。これにもホッとしている。

 デモの起きた原因について、いろいろな解説があるものの、要点がしぼりきれておらず、中国当局も「歴史認識」をいうだけで緊張感に欠ける。下世話な物言いで失礼だが、早い話「日本に対する嫉妬心」の爆発ではなかったかという気がする。

 マスコミ論調も「成熟した社会であることを示そう」的なものが多くなってきた。燃えさかる嫉妬心にはこれしかない。プチ右翼だけではなく、首相をはじめ政治家も心して対応し対策を練ってほしい。

2005年4月19日
デモの被害額

 週明けの東京株式市況は、中国の反日デモの影響を不安材料視し、日経平均で約432円安で引けた。どのニュースでも「暴落」とは書いてないが、最近の相場にしては珍しい落ち込みようだ。

 時価総額にして12兆円余り日本の資産が目減りした。損害は大使館の窓ガラスなどの比ではない。町村大臣は、もっと大声で抗議すべきだ。

 ちょっと、ほりえもん騒動に毒されすぎたかな?。

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