「五毛党」
前回は、中国内における民族差別に関連し、全国人民代表大会(全民代)を取り上げた。その中で見えてこないのが「五毛党」の存在である。
大会代表は、中国共産党の地域組織などの下部機関から議員が選出されその中核として党中央委員会が存在し、習主席も国家主席より上位の権力者として党中央委員会主席と呼称されることが多い。
民主主義国家では、国会その他の公開された政治討論を通じて政策が形成されていく。共産国ではなかなかそれが見えてこななったがそれらの過程が不明というほどのことではなかった。
ところが現今では「五毛党」の存在が政策決定に大きく作用するという。インターネット上のコメント殺到の数がそれを決めていくというのだ。
「毛」というのは、中国の貨幣単位「元」の半額で、日本円にすると5毛は40円ぐらいになるのだろうか。
それが投稿1件について5毛、ポイントのように付加されるらしい。
この投稿集団は、世論工作を請け負う職業と化し、今や1000万人を超えるという。そのほとんどは中国共産党員と言われている。
恐ろしい世の中になったものだが、そういったことへの対策・対応も急がなくてはならないのではないか。
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