2017年6月25日 (日)

「政治の劣化」中東版

15日に、<「カタール」に落ちた>という記事を書いたが、大幅に見直さなければならなくなった。

【カイロ篠田航一、ワシントン会川晴之】カタール政府は23日、サウジアラビアなどアラブ4カ国が示した関係改善に向けた13項目の要求を「実施不能」と非難し受け入れを拒否した。サウジが主導する対カタール断交は長期化が懸念され、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討などにも影響を及ぼしかねない。

「我が国の主権制限が狙いだ」。22日に伝達された要求に対し、カタール政府報道官は激しく反発した。アラブ4カ国は▽イランとの外交関係縮小▽カタールの衛星放送局アルジャジーラの閉鎖▽イスラム組織「ムスリム同胞団」や国際テロ組織アルカイダとの関係断絶--などを求める。両陣営の間で仲介を図るトルコの在カタール基地閉鎖も要求事項だ。トルコは顔をつぶされた形で、事態打開の困難さが浮き彫りになった。

という昨日の毎日新聞記事である。湾岸産油国でこれまで仲良く同盟関係にあった小国・カタールに対し、サウジ・エジプトなどアラブ諸国から断交を突きつけられた原因が、イランと同じシーア派住民が多いというだけでは説明がつかない。

イラク・シリアでのIS掃討の混迷状態で説明ができるかと思ったが、そんな深い理由ではなく、宗教・宗派に関係のない国内の権力争いと、国際的緊張を作り出して民意を引けつけようという、日米にもある「政治の劣化」が実相のようだ。

アルジャジーラの閉鎖要求がそれを如実に表している。カタールの国王が莫大な石油収入でジェット戦闘機を買ったが使い道に困ったというようなうわさ話を紹介したことがあるが、アルジャジーラも、アラビア語によるイスラム圏唯一のマスメディアを作ったらどうだという、イギリスからのすすめがあったらしい。

こうして1996年 11月に設立されたのがアルジャジーラである。スタッフの育成や最新機材などのノウハウは世界の権威であるBBCから指導を受けた。その後の活躍は目覚ましく、行方がわからなかったウサマビンラディンの映像、肉声をキャッチして放映するなど、アラブの闇に光をあてる役割を果たし、アラブのCNNなどと称された。

収入は映像の放映権などで、公正中立でなければ買い手がつかない。めまぐるしい対立抗争の続く中東のこと、取材妨害や圧力のかかってくるのは当然で、最近は石油価格の低落もあって、経営も楽ではないらしい。

そんな中で、日本のNHKが最大の顧客だという。偏らない情報は、独自の情報源を持たない日本にとって大切な存在だ。小国とはいえカタールが露骨な外圧に屈するようなことはないだろうし、報道の自由を国是として持つ国なら公然と締め出すようなことはしない。

要求の中には、ムスリム同胞団との絶縁もある。これはエジプトの要求であろう。ムスリム同胞団については20日に<「テロ防止法」的はずれ>で書いたが穏健派原理主義と称され、パレスチナへの人道援助に貢献し、エジプトでも人気が高く一度は政権についた。しかし、クーデターで現・軍事政権に取って代わられ、現在はISの分派という名目で弾圧されている。

ムスリム同胞団はかつて国の方針とは別に、影のスポンサーがサウジの王子たちだった。ムスリムとして喜捨の義務は当然の行為で、カタールもその線に沿った支援をしていたと思われる。ただし同派はスンニ派で、シーア派のカタールと宗派が違う。

サウジの国王はこれまで兄弟間で地位を継承してきた。次の国王は直系子孫の皇太子に譲られ、長年続いてきた政策の見直しがあると見られる。そういった中で、大衆の支持と信頼を失う「政治の劣化」が進み、アメリカ・ファーストのトランプ政権が方向性を失えば、ロシア・イランが有利になるととられるが、そうは簡単に物事が進まない。

中東の混乱収拾やイスラム教内部の調和は全く見通しがつかなくなった。国際社会は、人道援助はしても、武器供与・輸出・軍事協力から手を引き、内部対話・和平構築に期待し、協力するしか道は残らなくなるだろう。

 

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2017年6月23日 (金)

将棋の連勝記録

日々のニュースがめしの種のブログだが、それが過剰でもなく不足でもないのに先が見えず空洞化したよう状態で手が止まってしまうことがよくある。

崩壊寸前、断末魔、虫の息のように見えて、しぶとく同じ状態が続く、新しい展開が見えない。それが、テロ発生源のようにいわれたイラク・シリアのIS、傍若無人のようにいわれるアメリカのトランプ、そしてわが安倍お坊っちゃま内閣である。

そんなとき、21日に中学生のプロ棋士藤井聡太四段(14)が藤沢六段に勝ち、デビュー戦から負けなしの28連勝を達成したニュースが紙面・画面を占領した。このところダンス、ピンポン、テニス、ゴルフ、スケート、陸上、水泳など若いアスリートの活躍が目立つ。

いずれも厳しい戦いの中で切り開いた勝利で、うれしいニュースだ。反戦塾でも、人を殺さない戦いなら大歓迎。日本記録はあっても世界記録がない。将棋だけが純粋な国内戦であることに、和室、座布団、正座、礼儀を見ながら気がついた。

相撲では外国人力士や外国人ファンが増えているが、将棋はどうかな?。マスコミが大きくとりあげることは、日本を知ってもらう上でもいいことに違いない。

 

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2017年6月21日 (水)

「お尻」

これから書こうとすることを考えるたびに気持ちが悪くなる。昨日発見された加計学園関連の文科省文書だ。

「首相は、……お尻が切れている」である。尻に「お」の尊称をつければ肉体の部分を指す。完成期限に「お」をつける神経は異様だ。首相の発言だから「お」をつけた「忖度」なら世も末。

尻は、「列の尻に付く」や「帳尻」「川尻」という使い方をするが、その場合「お」はつけない。最も言葉に厳格さが要求される文科省の役人が、これほど正しい日本語を使えないとはショックである。

もし、承知の上で書いたのなら、安倍嫌悪の裏返し「皮肉の極」なのだが、「ご意向」とか「ご発言」など官邸の発信にも敬語を使う。首相であろうが社長であろうが、身内の行為発言に敬語を使わないのがあたりまえ。「うちの社長さまがおっしゃった」などと言えば笑われる。最近は変わったのだろうか。

高村副総裁の「下衆(げす)の勘ぐり」発言もひどい。下種とも書き、身分の低いもの、卑しいものを指す明治以前の身分社会にかえったようだ。改憲を目指す政府・自民がいち早く実践して見せているとは思えないのだが――。

[日本国憲法第十四条]

すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

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2017年6月20日 (火)

「テロ防止法」的はずれ

ISがすごいな、と思ったのはイスラム全盛時代に存在した、絶対神権の守護者「カリフ」を復活させ、国境を無視してスンニ派全体のまとまりを目指したことである。ムハンマドは、ユダヤ教、キリスト教など一神教の中でもっともあとに現れ、しかも最終の予言者・伝道者であるとしている。

神の教えに背くものとは戦い(ジハード)、同信者は助け合うことで平和と救いに導かれる。神の権威と併存する権威の王制や国家は認めないということになり、サウジもエジプトも同じスンニ派ではあるが、ISとは敵対関係にある。

門外漢の説明はいい加減にしておくが、5月28日にシリアのラッカ近郊でIS幹部の会合が行われたのを狙ってロシア軍が空爆を行い、その結果カリフであるバグダーディーが死亡した可能性があるというニュースが流れた。

これまで同様な噂が流れたことがあり、真偽の断定はできない。ラッカは目下有志国やイラク・シリア正規軍の猛攻にさらされておりISの全面的敗走寸前にあるという。仮に次期カリフがあらかじめ決めてあったとしても、簡単に取って代わるということは困難だろう。

こうみると、ISが組織的に世界に向けてテロ攻撃を仕掛けたり、意を受けたもの、すなわち兵士を各地に派遣・指導する余裕はなくなったと見てよさそうだ。ところが昨日今日、世界をまたにかけたテロのニュースが追いかけきれないほど続く。

【カイロ篠田航一】エジプトの首都カイロで18日未明、道路脇の爆弾で警察官1人が死亡した事件で新興のイスラム武装組織「ハスム運動」を名乗るグループが同日、犯行声明を出した。シシ政権下でテロ組織に指定されているイスラム組織「ムスリム同胞団」の関連組織とみられている。

【ヨハネスブルク小泉大士】ナイジェリア北東部ボルノ州の村で18日夜、女5人による自爆攻撃があり、12人が死亡、11人が負傷した。ロイター通信が19日、地元警察の話として伝えた。イスラム過激派ボコ・ハラムによるテロとみられる。(以上毎日新聞)

イギリスの首都ロンドンのイスラム教の礼拝施設、(日本時間19日午前8時半ごろ)モスクの近くで車両が歩行者に突っ込み、1人が死亡、10人がけがをし、警察はテロ事件の可能性もあると見て捜査していて、地元のメディアは、イスラム教徒に対する敵意をもった人物による犯行だったという見方を伝えています。(NHK)

[パリ 19日 ロイター] - パリ中心部のシャンゼリゼ通りで19日、爆発物を搭載した乗用車が警察の車両に突っ込む事件が発生した。乗用車を運転していた男は死亡したが、他のけが人は出ていない。

どうやら、いずれもそれぞれのお国の事情、まはは同一地域内部の問題として起きており、国際的情報の共有はあまり意味をなさない。共謀罪法が、「それがないとオリンピックが開けない」などの口実で「テロ防止法」などと名を変えてみたりしたが、テロに悩んでいる国からすれば、「もっとまじめにやれ」と怒られるだろう。

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2017年6月19日 (月)

安倍内閣凋落のはじまり②

「安倍内閣の支持率は36%、不支持率は44%で不支持が支持を上回ったのは2015年10月以来」、これは昨日付けで書いた毎日新聞調査の第一報である。塾頭はかねがね世論調査の数字には一喜一憂しないと言ってきた。

共同通信調査が今日発表されている。「安倍内閣の支持率は44・9%で、前回5月から10・5ポイント急落。不支持は43・1%で8・8ポイント上昇」ということで、支持率は毎日同様半数を大きく下回った。女性の不支持が支持を上回わったものの、全体ではそこまでいかなかった。

自民党内からは「よくこれだけの下落ですんだ」という安堵の声が聞かれるという。自民党支持率が不支持を下回ったことは、15年夏から秋にかけて安保法制を強行採決した頃にもあって、初めてではない。

しかし、今度は前回の時のように急回復しないだろう。安保法制も共謀罪も国民はなんとなく危険を感じても、よくわからない。内閣の方針は与党が賛成しているのだから間違いは起きないだろう、という信頼感が支えになっていた。

共同調査では、不支持の理由として最も多かったのは「首相が信頼できない」が41・9%である。毎日調査に同じ質問項目はないが、支持しない理由に「安倍さんが首相だから」というのがあって、前回の18%を大幅に超えて25%、「政策に期待できない」が逆に65%から51%に減っている。

つまり、今回の加計学園問題などで首相への信頼が大きく失墜した結果ととれる。これは戦争の危機など、よほどのことがない限り回復不可能であろう。安倍首相には、どうしても引っ込んでもらわなければならないのである。

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2017年6月18日 (日)

安倍内閣凋落のはじまり?

毎日新聞は17、18両日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は36%で、5月の前回調査から10ポイント減。不支持率は44%で同9ポイント増加した。不支持が支持を上回ったのは2015年10月以来。(18日夕方、ネットニュースによる)

ついにやってきたか!!――。明日の朝刊が楽しみだ。それにより追記の予定。日本国民が不感症でなかったことを証明してほしい。

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2017年6月17日 (土)

「忖度」てはなく「暗示」

森友学園で「忖度」という言葉が飛び交い、「今年の流行語大賞まちがいなし」などとはやされた。続く加計学園問題は、「もり」「かけ」という一連の現象でとらえられている。

「忖度」もそのまま引き継がれているようだ。加計では、森友と違って文科省を中心に大量の文書が表面化し、政府・内閣もその存在を否定しきれなくなった。しかし、内閣府など首相周辺は、「首相の関与、指示は一切かった」で押し切る構えだ。

真相追求のため、証人喚問が必要、という野党・マスコミをはじめ世論の声は高まっている。しかし、もはやその必要はなくなった。首相の指示はなくても「暗示」があったことは十分示せるからである。

首相夫人が森友同様、加計でも名誉職に就き、さらに首相の最側近・萩生田官房副長官は、加計学園傘下の千葉科学大学で客員教授を務めている。そこへ出たのが、多くの内部文書である。「総理のご意向」など「忖度」を超える表現が続々と、白日の下にさらされた。

文科省側はもはや「忖度」する必要はく、「暗示」された指示にそって動けばいいのである。ここで「暗示」の意味を『広辞苑』から拾っておこう。

暗示

 別のものを示して、それとなく感づかせること

 感覚・観念・意図などが言葉などによって、理性に訴えることなく他人に伝達される現象

  共謀罪法ではないが、内心に立ち入る必要もない。これだけ客観的事実が揃えば、犯罪の成立は誰の目から見ても明らかではないか。

 

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2017年6月16日 (金)

日本では考えられないビル火災

日本では耐用年数の過ぎた、つまり60年以上たった鉄筋ビルがどんどん解体されている。高度制限があってデパートや事務所なら8階建だった。そんなビルでも、火災報知器はもとよりスプリンクラー、防火扉設置、消火器配置は当然で、年に1度の全員参加による避難訓練があり、消防署の抜き打ち査察もあった。

要所には、ビルの防火管理者とか火元責任者の名が掲示され、防炎カーテンの採用、避難階段に物が置いてないかなどもチェックを受けた。室内で調理などの火気を使用したり、溶接機を使う工事なども消防署への事前届け出が必要だった。

ロンドンの高層アパート火災は、省エネ目的で外壁にポリスチレンを貼る追加工事をしたという。ポリスチレンは日本でも冷凍食品容器などに使うが可燃物である。火がついたら始末に負えない。日本は建物に使う断熱材は、グラスウールで燃えない。

かつて、FRP(強化プラスチック)製の灯油タンクを家庭用地下タンクとして認可するよう自治省消防庁に陳情したことがある。鉄より丈夫で腐食による漏洩事故も防げ、引火のおそれもない。

しかし、頑として受け入れられなかった。消防法でプラスチックは石油類・危険物に分類される、危険物を指定数量以上危険物の容器に入れるとはもってのほか。説明はわかるが特に東京消防庁や議会が承認しない。というものだった。

岩盤規制である。今ならどうだろう。安倍首相のお友達でないから、やっぱりだめだろう。

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2017年6月15日 (木)

「カタール」に落ちた

カタールがサウジやUAEなどの湾岸諸国、さらにエジプトなどから国交断絶・経済封鎖を受け、食料などをイランからの空輸に頼って食いつないでいるという報道に驚いた。なんと気に入らない国をテロ国家と呼ぶアメリカと同じレッテルの貼り方だ。

このブログ、11年ほど書き続けたが、その中で「カタール」という国名をブログ内で検索してみると7回ほどあった。それは、アラブで唯一有力な通信社「アルジャジーラ」が籍を置いているということと、湾岸諸国の1国であること以外に、その国を紹介したことが、1回ある。それも現地を訪れた友人の話にあった短いもので、下記のように平和でメルヘンチックな姿である。

(サウジの石油積み出し港の)すぐ近くに、小さな半島だがカタールという王国があります。やはり、石油のおかげで有り余るほどのお金があります。使い道に困ってジェット戦闘機を買いました。王さまはどう使っていいのかわからないので、王妃や王子たちを屋上に集め、アクロバット飛行を見せ楽しんでいるそうです。

ここがどうして、と思うのだが、最近イエメンなどでイスラム・スンニ派とイランを中心とするシーア派の抗争が血を血で洗う厳しい間柄になり、カタールはもともとシーア派住民が多くスンニ派による反シーア派同盟に加わらないから、ということらしい。

宗派の違いは今に始まったことではない。スンニ派の盟主、サウジはシーア派であってもイランからのメッカ巡礼団を差別することなく受け入れてきた。両派の違いを際だたせるようになったのは、イラクやシリアの内戦に目途がつかなくなったここ数年のことと思うが理由はよく分からない。

パレスチナの帰属をめぐってイスラエルとエジプトなど周辺イスラム国が泥沼戦争を繰り返していたが、大国エジプトが攻めきれず結局妥協の道をたどり始めた頃、イランでホメイニ革命が起きて王政が転覆した。

「イスラム原理主義過激派」といえば現在はISだが、当時おそれられていたのはホメイニの神権政治のイランである。軍事的に弱体なアラビア半島諸国は不安を感じ、1981年に「湾岸協力会議」を作った。サウジ、バーレーン、オマーン、カタール、クエート、UAEの6カ国である。

すべてが王国であるが、当初はイラクも入いる予定が、イラン・イラク戦争、俗に言うイライラ戦争が始まったので加わらず、似たもの同士だけでまとまりもよかった。湾岸戦争では軍事協力もしている。

両宗派の対立激化は、イラク・シリアの内戦に関係があるのではなかろうか。ISはスンニ派である。イラクはアメリカが撤退する前に選挙で作った政権だがシーア派が主体である。人口でスンニ派を上回ることから予測されていたことだ。

アメリカに攻め殺されたサダム・フセインはスンニ派で軍部も同派で固めていたが、独裁者であるだけに宗派、民族間で不公平・不満の起きないような配慮があったのだろう。同国民にとってもっとも幸福な時期だったともいえる。

今、ISを取り仕切っているのは、その当時の軍部残党だとされており、アフガニスタンを根拠としたアルカイーダ系の過激主義も取り込んでいる。支配地域をシリアにものばしたが、シリアも両派がありアサド政権もシーア派に近いとされる。IS掃討にイラン革命軍が関与しており、イランを敵視しているアメリカのトランプ政権や、アサドを支援するロシアの存在など、複雑に絡み合っている。

結局、「ISには負けてほしいが、イランが勝って強くなりすぎるともっと困る」という現実があるのではないか。カタールはとんでもないところでとばっちりを食らっているのだ。

中東問題とは、長い間パレスチナにおけるシオニズムとムスリム、つまりユダヤ教とイスラム教の衝突だった。今その影は薄い。変わってテロと難民が問題になる。しかしこれも中東というより問題の中心は、旧植民地の貧困や移民受け入れ国側に移っている。

そもそもの発端が、大国の介入や軍事・武器援助にあり、それでは解決できないということをオバマは痛いほど知った。その点、プーチンはイランやアサド政権を巧みに利用し、誘導して国益に反しないようなやり方をとっている。

サウジ政府は今日の報道で、「カタールとの交通は完全封鎖ではない」などと、逃げ道を作っている。語る(カタール)に落ちたというべきか。日本では共謀罪の集中審議を省略して参院を強行突破する政府の方針が大ニュース。

明るいニュースといえば、パンダの赤ちゃん誕生だがそれも隅に追いやられ気味。そうだパンダの名前は「デンデン」がいい。見物の帰りは、藪そばでもり、かけを注文しよう。

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2017年6月12日 (月)

アジサイ、という花

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 例年あまり気にかけていなかったが、我が家の狭い庭にもアジサイが咲く。花の名所は「全山桜」とか「全山紅葉」などにぎやかなのが好まれる。近所にアジサイ寺というのがあるが、1株ずつばらばらと違う種類というのもまた乙だ。

そもそも日本に固有種があり、この時期日本で愛でられる花だ。シーボルトは愛妾「おたきさん」の名をとって「オタクサ」と名付けた。永井荷風も、若くして命を失った不幸な芸者の運命をつづった小説に、「あじさい」という題をつけた。2017_06120002_2 桜の派手さがなく、花札にも採用されていない。梅雨を連想させる地味なところがあるが、やはり日本の美を代表する花としたい。

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